小澤征爾音楽塾:こうもり
昨夜は上野の東京文化会館で小澤征爾音楽塾。
演目はJ.シュトラウスII世のオペレッタ「こうもり」。
演出はデイヴィッド・ニース、昨年見に行ったサイトウキネン「スペードの女王」の人。
指揮は御大、小澤征爾。健康状態が少し心配だったけど、エネルギッシュながら愛嬌たっぷりの指揮ぶりは健在。(^^
オケはもちろん小澤征爾音楽塾オーケストラ。若手主体ながら、流石にオーディション突破の俊英達と言うべきか、小澤さんや宮本文昭さんはじめ錚々たる面子が指導してるだけあって、見事な演奏に聞き惚れさせてくれました。(*^-^*)
まず序曲、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでお馴染みの軽快な旋律が流れ出し、しょっぱなからノリノリ。(^-^
続く第1幕は、大晦日のアイゼンシュタイン邸。パーティ参加のため叔母が急病と偽る小間使いアデーレ。アイゼンシュタインは、短期の収監前夜にも関わらず、友人ファルケ博士にそそのかされてパーティにいそいそ出向く。一方、夫の収監を悲しみながらも訪ねてきた愛人アルフレートを迎え入れる妻ロザリンデは、逢い引きの場に踏み込まれた刑務所長フランクに、アルフレートを夫アイゼンシュタインだと偽って引き渡し・・・と、のっけから煩悩渦巻く大混乱。(^_^;
第2幕はオルロフスキー公爵のパーティ。実はファルケ博士が以前恥をかかされた仕返しに、アイゼンシュタインをひっかけようとしてると判明。アイゼンシュタインとフランクは互いをフランス貴族と思い込み、珍妙なエセ仏語会話に会場大爆笑。女優と偽るアデーレ、ハンガリーの伯爵夫人と偽るロザリンデも絡んで大騒ぎ。
第3幕はいよいよ監獄。まず大浦みずきさん(元宝塚)演じる看守フロッシュのベルばらネタでまたまた大爆笑。女優になりたいから後援を、とアデーレが押し掛けるは、弁護士に扮したアイゼンシュタインがロザリンデとアルフリートの密通を暴こうとして逆襲されるは、とまたもや大騒ぎ。挙げ句の果てに全て自分の仕掛けだとファルケ博士が明かし、浮気云々も「シャンパンの泡のせい」とか言ってウヤムヤとなり大団円。めでたしめでたし・・・f(^o^;
何とも俗っぽい喜劇だけど、何しろ前編をヨハンJr.の流麗な旋律が彩ってくれるので、最初から最後まで盛り上がりっぱなし。有名な曲ばかりなので、あまりクラシック詳しくなくても問題なし。
ただし時間はやっぱり長め。開演18:30で終わったのは22:00頃、途中休憩が25分×2回。空腹対策に間食必須。
しかもオペレッタは歌じゃない台詞の芝居も多々入るので、字幕読みつつ演技を見て、時々小澤さんの指揮も見る、と忙しない。かなり目が疲れたデス・・・(+_+ ;)
ちなみに遅い夕食は、地元吉祥寺に戻ってオーガニックなエスニックのGiliへ。
何食べても美味しいんだけど、特にアサリの酒蒸しとタンドリーチキンとガパオが自分的定番で大満足。(*^-^*)
さて、次は8/15(Fri)の宮本文昭&東京フィル。三味線とかもあって楽しみ〜。(^.^
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