二週目凛ルートのラスト。
●2/13
[森]
・「今のうちに言っておくけど。士郎が返してくれたペンダントね、アレ、一つしかないものなの」と士郎に明かす凛、「士郎が私の部屋で見つけたペンダントって、アーチャーに返してもらった物なんだ。士郎がランサーに刺されたあの日にね。私はてっきり、あいつが拾ってきてくれたものだと思ってたけど」とだけ告げ、士郎が持ち帰ったペンダントと二つ同じ物が存在する矛盾は双方追求せず。
[教会前]
・教会前で待ち構えるアーチャー、裏切りに憤るランサーに英雄の誇りか?と揶揄、キャスターでさえそうしたものを持っているが理解できん、と言い放ち、ランサーと殺気のぶつかり合いに。
・ランサー、アーチャーは殺さず凛に謝らせてやる、と約束して、凛と士郎は教会内へ。
[教会]
・士郎が葛木を引きつけてる間に、凛は追い詰められても必ずキャスターの裏をかくと約束。士郎が丁寧に干将&莫耶を投影、頭痛を覚えて投影魔術が確実に身体を侵していると自覚。それを見る凛は辛そうに俯く・・・
・地下聖堂で対峙する凛&士郎v.s.キャスター&葛木。凛とキャスターの舌戦を皮切りに、それぞれ格上の相手に挑みかかる凛と士郎。
[interlude]
・ランサーとアーチャー遂に激突。ランサーはマスター(声で綺礼まるわかりだけど ^^; )の令呪により、初見の相手は倒さず倒されず、全員と戦闘して情報収集することを義務づけられてたので、二度目の対決となる今回は”最速の英霊"の実力を遺憾なく発揮。
・鷹の目を持ってしても本気出したランサーの槍を見切れないアーチャーだが、初回対戦の情報に基づく行動予測と培った戦闘経験による『心眼』でどうにか対処。アーチャーの『心眼』はセイバーの『直感』のような先天的なものでなく、凡人が愚直なまでの修練を重ねて得た技術。
・ランサー、凛との約束故に必殺の宝具を繰り出さない己を自嘲しつつ、「貴様、これだけの腕を持っていながらキャスターについたのか。貴様と凛ならば、キャスターになぞ遅れはとるまい」と不審を表明。己が裏切りに悔いのないアーチャーは鼻で笑い、ランサー「それは王道ではない。貴様の剣には、決定的に誇りが欠けている」と弾劾。アーチャーはもとより誇りなどない身と歯牙にもかけず、英雄の名の汚れなど成果で洗い流せると嘲笑、「そんな余分なプライドはな、そこいらの狗にでも食わせてしまえ」と挑発。
・激怒したランサー、殺気で大気を凍り付かせ「狗と言ったな、アーチャー」と言うや、一瞬で100mも後退したかと思うと50mを一息で助走、大きく跳躍して「・・・突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)・・・!!!!!」と怒号、狙えば必ず心臓を穿ち、躱す事も防ぐ事も出来ない魔槍が投擲される!
・双剣を捨て最速で自己の裡に埋没したアーチャー、目蓋を閉じて「・・・I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)」と詠唱、「"熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)"・・・!」と真名を展開し、何処からか出現した7枚の花弁が魔弾に対抗!
・アーチャーが投影したのはトロイア戦争で大英雄の投擲を防いだアイアスの楯、投擲武具には無敵とされる結界宝具。その鉄壁の守りをさえ必殺の魔槍は次々貫通、最後の1枚にアーチャーが裂帛の気合いで全魔力を注ぎ込んでようやく防ぎきる。満身創痍ながら健在のアーチャー、苦痛を堪えて「・・・驚いたな。アイアスを貫通しうる槍がこの世にあろうとは。君のそれは、オリジナルの"大神宣言(グングニル)"を上回っている。」と賞賛。
・最強の一撃を防がれ憤怒するランサー、弓兵でありながら双剣を操り最強の一撃を防ぐ盾さえ持つアーチャーに「貴様・・・何者だ」と問いつめるものの、アーチャーは「ただの弓兵だが」と韜晦、「・・・全く、私が持ち得る最強の守りだったのだがな、今のは」と軽口を叩き、「キャスターめ、存外に苦戦していると見える。こちらに向けられていた監視が止まった」と指摘。
・「テメェ、もとからそういうハラか」と罵るランサーに、アーチャー「無論だ。言っただろう。勝率の高い手段だけをとる、と」と答え、役割終えたと悟ったランサーは気に食わねえと言い捨てつつ、もう少し様子を見ようと残留。
[教会]
・徹底して双剣を攻める葛木に圧倒される士郎、砕かれては再投影で徐々に精度が下がり、遂には5mほど飛ばされてしばし体が動かず。とどめ刺しに迫る葛木に、投影魔術で対抗しようとする士郎だが・・・
[interlude]
・劣勢を自覚しつつ健闘する凛、10年以上魔力を溜め込んできた10個の宝石を使い切る覚悟で、呪文詠唱を必要としないキャスターと対峙。聖堂全体を覆うキャスターの魔術から士郎も守るため、キャスターの一撃毎に宝石1個使い切る消耗戦を強いられる。
・「Funf, Drei, Vier(五番、三番、四番)・・・!Der Riese und brennt das ein Ende・・・!(終局、炎の剣、相乗)」と虎の子の四番で禁呪たる相乗も重ね、自身の限界も超える力押しで畳み掛ける凛だが、その切り札さえ容易く衣の内に呑み尽くすキャスター。折しも背後で士郎が葛木に弾き飛ばされ、絶望にくずおれる凛、勝ち誇るキャスター。
・勝利を確信してとどめの一撃を放とうするキャスターの油断につけこみ、凛「stark(二番)・・・Groβ zwei(強化)」と密かに呟き宝石解放・・・
[教会]
・キャスターのとどめの一撃を強化した拳で相殺する凛、そのまま懐に飛び込みキャスターに寸勁の一撃!「・・・魔術師のクセに、殴り合いなんて・・・!」と息絶え絶えで憤るキャスターに、「おあいにくさま・・・!今時の魔術師ってのは、護身術も必修科目よ・・!」と言い返す凛、足下への旋脚、肘、正拳と畳み掛けてキャスターを壁に弾き飛ばす。
・勝利を確信した士郎だが、距離を詰めてとどめ刺そうとする凛の前に、瞬間移動したかのように葛木が立ちはだかり愕然。葛木、顔面への一撃で凛を反対側の壁まで弾き飛ばし、「勝利を逃がしたな。四度打ち込んで殺せなかったおまえの未熟だ」と宣告。士郎、葛木の足止めという役割を果たせなかった己の未熟こそが敗因、と自責。
・葛木、甘く見ていい相手ではない、とキャスターを戒めてセイバー使役を指示し、キャスター「的確な判断ですわ、マスター」と賛同。直後、士郎の頭上で「・・・ああ。それが、あと数秒ほど早ければな」と呟きが聞こえ、いつの間にか葛木の頭上に無数の剣が浮遊!
・身を以て葛木をかばおうとするキャスター、アーチャーの「・・・投影、開始(トレース・オン)」の呟きとともに、無数の剣に貫かれて頽れる。血まみれの指で葛木の頬をなぞるキャスター、葛木の無事を喜び、望みは代わりに果たしてやると朴訥に誓う葛木に「それは駄目でしょうね。だって、私の望みは・・・さっきまで、叶っていたんですから。」と儚く笑って消滅。
・士郎、同じモノなどない筈の自分の呪文/自己暗示をアーチャーが使った事に呆然。
・アーチャー、初めから獅子身中の虫を狙っていたなと葛木に指摘され、「ああ。だが、どちらかと言えばトロイの木馬だろう。倒すべきがギリシャの英傑であったのだからな。喩え話としては、そちらの方が相応しい」と揶揄。
・あくまで戦い続ける構えの葛木、士郎に制止されても、自分が始めた事だから途中で止めるわけにはいかない、と聞く耳持たず。
選択肢:
止められるものなら、止めてはいけないのか
→割って入った士郎をかわして葛木がアーチャーに仕掛け、その拳を避けずに受けたアーチャーが葛木を一撃で殺害。
・キャスターの呪縛から解放されたセイバーに駆け寄る士郎、突然セイバーに突き飛ばされ、背後から無数の剣で狙ったアーチャーの必殺の一撃を辛うじて回避。士郎、アーチャー相手に互いを嫌悪し相容れないと対立してきた理由を薄々悟って納得。
・アーチャー、凛に詰問されて「私は私の目的の為だけに行動する」と宣言、大剣の群れを円形に落として凛を閉じ込め、凛による令呪の呪縛を無効にする為だけにキャスターについたと明かして、「・・・そう、自らの手で衛宮士郎を殺す。それだけが守護者と成り果てた俺の、唯一つの願望だ」と告げる。
・消耗しきった身で士郎を庇って立ちはだかるセイバーに、アーチャー「いつか言っていたな、セイバー。俺には英雄としての誇りがないのか、と。無論だ。そんなものが有るはずがない。この身を埋めているのは後悔だけだよ。・・・オレはね、セイバー。英雄になど、ならなければ良かったんだ」
・セイバー、理由を察して戦意を失いつつも、剣となるとの誓い故に剣を引かず、アーチャーと数合切り結んで力尽き倒れる。振り下ろされるとどめの一撃に、絶叫しつつ飛び込んだ士郎、投影した双剣で辛うじて阻止。
・アーチャーと対峙する士郎、借り物の双剣と借り物の剣筋では本物を超えられないと自覚しつつ、不可能を可能とする力を得て多くの人間を救い英霊となったアーチャーを、誰かを救う為に強くなろうとした衛宮士郎の理想の果てと認識。
・遂に双剣が砕かれた士郎にとどめの一撃が振り下ろされる刹那、剣の檻に閉じ込められた凛が「・・・告げる!汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に!聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのなら・・・我に従え!ならばこの命運、汝が剣に預けよう・・・!」とセイバーに手を差し伸べ、応えて駆け寄ったセイバー「セイバーの名に懸け誓いを受ける・・・!あなたを我が主として認めよう、凛・・・!」と新たな契約成立、凛の供給する膨大な魔力に満たされて最強の剣の英霊セイバー完全復活!
・手順が狂ったとボヤくアーチャー、不利を意に介さずセイバーに突進するも、圧倒的な魔力と剣技の前に防戦一方、遂に片膝つかされ鍔迫り合いに。
・もう終わりと諭すセイバーに、アーチャーの単独行動スキルで2日もあれば士郎を殺せると言い返すアーチャー。そんなことをしても救われない、と言いかけたセイバーに、「・・・ふん。間違えている、か。それはこちらの台詞だセイバー。君こそ、いつまで間違った望みを抱いている」と昏い眼で告げ、一瞬の動揺をついて体勢立て直し。
・「やはり剣技では及ばぬか」とボヤいて双剣を捨てたアーチャーに、やっと諦めてくれたかと気を抜くセイバー。だがアーチャーは「オレはアーチャーだぞ?もとより、剣で戦う者ではない」と諌め
"I am bone of my sword(体は剣で出来ている)"
と詠唱開始。止めようとするセイバーに「セイバー。いつか、おまえを解き放つ者が現れる。それは今回ではないようだが・・・おそらくは次も、おまえと関わるのは私なのだろうよ」と告げ、
"Unknown to Death. Nor Known to Life(ただの一度も敗走はなく、ただの一度も理解されない。)"
と詠唱続行。
・アーチャー「だが、それはあくまで次の話。今のオレの目的は、衛宮士郎を殺す事だけだ。それを阻むのならば・・・この世界は、おまえが相手でも容赦はせん」と宣告、
"・・・unlimited blade works.(その体はきっと剣で出来ていた。)"
と言霊を結び、地を走る炎が聖堂を塗りつぶして異界とすり替える!
・現れた異界は一言で言うなら製鉄場、燃え盛る炎と空間に回る歯車、そして一面の荒野に延々と突き立つ無数の名剣。その中心に君臨する赤い騎士にセイバー呆然、凛は淡々と「・・・固有結界。心象世界を具現化して、現実を浸食する大禁呪。つまり、アンタは剣士でもなければ弓兵でもなくて」と指摘。「そう。生前、英霊となる前は魔術師だったという事だ」と静かに応えるアーチャー。
・自分は聖剣も魔剣も持っていなかったと言うアーチャー、「宝具が英霊のシンボルだと言うのなら、この固有結界こそがオレの宝具。武器であるのならば、オリジナルを見るだけで複製し、貯蔵する。それがオレの、英霊としての能力だ」と宣言し、セイバーが聖剣を使えば複製して対抗せざるを得ないと嘯き、聖剣同士の衝突で凛や士郎がただでは済まないと恫喝。
・アーチャーが左腕を挙げるとともに無数の剣が浮遊してセイバーと背後の士郎を照準、決死の覚悟で迎え撃つセイバーは一歩も引かず。
・士郎「・・・投影、開始(トレース・オン)」と限界間近の魔術回路を酷使しつつセイバーの横に駆け込み、飛び交う18の剣を必死で凝視して解析、魔術回路に撃鉄が落ちる感覚と共に「ふざけ・・・てんじゃねえ、テメェ・・・!!!」と剣の雨を投影して迎え撃つ!
・砕け散った剣と共に固有結界も消失、限界超えて頽れる士郎。忌々しげなアーチャーは凛を捕らえて人質にとり、邪魔の入らないところで決着つけると離脱。士郎、吐き気を堪えて「オレに文句があるんだろう。いいぜ、聞いてやる。言いたい事があるのは、こっちだって同じなんだ」とアインツベルン城で雌雄を決すると宣告。
[教会前]
・見届けるため待ってたランサーにセイバー警戒、士郎達に力を貸してくれたと聞いて「何か企みがあるのですか」と問いかける。ランサー「あ?なんだ、バカだろおまえ。んなものあるに決まってんじゃねえか。裏で企んでなきゃ他所の手助けなんてするか」と呆れて言い放ち、思わず士郎失笑、セイバー呆然。
・アーチャーが凛を人質に士郎を殺そうとしてると聞いたランサー、茶化す様子から一変して「つまりアレか。あのヤロウ、一度ならず二度までお嬢ちゃんを裏切ったってワケか」と殺気立ち、気が変わったから手伝わせろと同行を強要。
[interlude]
・拉致された凛、夢で触れたアーチャーの記憶を思い起こし、他人の為に戦い続けた男が手に入れた無人の荒野に憤りつつ、(あらゆる時代に、あらゆる時代から呼び出される守護者は、未来からさえ召還可能なため、自身が生きていた時代に呼び出される事もありえる。その時どちらも、変わり果てた自身の在り方に胸を痛めて救われない。)と、士郎とアーチャーの鉢合わせを解釈。
・凛(誰かの為になろうとする大バカの結末を、私はもう知っている。)と独白、より多くを救えると信じて英霊となったそいつが、人の業ゆえの地獄にのみ召還され更に多数を殺すよう強いられたことを想い、(泣いている誰かを見たくないだけだ、と語った少年は。永遠に、人間の泣き顔しか、見る事が出来なくなった。)と慨嘆。
・そいつに与えられた唯一の呪文
・・・体は剣で出来ている。
血潮は鉄で 心は硝子。
幾たびの戦場を越えて不敗。
ただの一度も敗走はなく、ただの一度も理解されない。
彼の者は常に一人 剣の丘で勝利に酔う。
故に、生涯に意味はなく。
その体は、きっと剣で出来ていた。
の虚しさに憤る凛、かつての自分の生き方を呪うそいつを放っておけず、マスターとして自分の信じた道を貫き通す姿を見せつけることで(それは意味のない事だったかもしれないけど、せめて。過去を見失ってしまったアーチャーが、自身の人生は誇れるものだったんだって気づける時が来るように・・・)と願った。
・目覚めた凛、廃墟の屋内に拘束され、抗魔術が施された手錠と足枷のため魔術回路も機能せず。
・アーチャー、凛と正面から向き合う事なく、冷徹な「掃除屋」の顔で「事が済むまで、目障りな邪魔者にはここでおとなしくしていてもらう」と凛に言い渡す。
・あくまで士郎を殺すというアーチャーに、凛(これを口にしたら終わる。それを言ったら、私のアーチャーは二度と帰ってはこない。)と決別さえ覚悟しつつ、怒りに任せて「それでも私は、あいつの甘いところが愛しいって思う。」と断言、「けどアンタはどうなの。そこまでやっておいて、身勝手な理想論を振りかざすのは間違ってるって思ったわけ?何度も何度も他人の為に戦って、何度も何度も裏切られて、何度も何度もつまらない後始末をさせられて・・・!それで、それで人間ってモノに愛想が尽きたって言うの、アーチャー・・・!」と悲痛に糾弾。
[衛宮邸]
・士郎、「・・・全ての人間を救う事はできない」と言った切嗣の諦念に反発しつつも、凛が歪だと指摘した通り、誰も傷つかない世界は存在し得ない理想郷でしかなく、己の憧れた正義の味方は偽善でしかない、と自覚。
・「・・・人助けの果てには何もない。」「・・・他人も自分も救えない、偽りのような人生だ。」というアーチャーの言葉に、士郎(たとえそうだとしても、おまえにだけは、その台詞は言わせない。)と全否定し、(同じところから始まって、いずれ自分もああなるとしても・・・・いや、だからこそ否定する。あいつがかつての衛宮士郎を認めないように。俺はここにいる以上、あいつのカタチを認めない。・・・たとえ、このユメが歪なものであろうと。それを信じてきて、これからも信じていくと決めたのなら、決して、自分にだけは・・・)と独白。
・目覚めた士郎、半日の休息で肉体的には回復、魔術回路にも損傷はなし。
・アーチャーは自分が抑えると言うセイバーに、「アーチャーとは俺がやる。」と士郎断言。「・・・それは駄目だ、シロウ。アーチャーは、あなたの・・・」と言いよどむセイバーに、「判ってる」と答えた士郎、自分の過ちを見せられたからこそ最初から反発してきたと回想しつつ、「アイツとだけは、俺が決着をつけなくちゃいけないんだ」と断言し、手を出さないでくれとセイバーに頼む。セイバーも覚悟を決め「その行く末を、最後まで見届けます。」と約束。
・外で待ってたランサー合流、凛に恩を売っておきたいと強引に同行。
●2/14
[interlude]
・単独行動スキルで辛うじて存在し続けるアーチャーだが、既に残された力は1割程度。
・守護者としての永遠に続く一瞬の繰り返しの中、召喚により過去の自分と遭遇する0に近い確率を唯一の希望として待ちわびたアーチャー。召喚の記憶は英霊の本体には残らず、ただ召喚された知識のみが過去も未来も無関係に永遠=一瞬として蓄積されるため、アーチャーには今回掴んだ奇蹟がどの程度の確率なのかも不明。
・突如侵入してきた慎二とギルガメッシュが、凛を渡せと迫る。悠然と対峙するアーチャー、士郎を殺すまで待てと交渉、「それまで、アレは私の物だ。それが聞けぬとあれば仕方がない。・・・不本意だが、ここで死ぬ事になるぞギルガメッシュ」と静かに恫喝。
・交渉に応じた慎二、どうせ自分のものになるから凛に何してもいいだろ?と威圧。アーチャーは動じず、傷つけないと士郎と約束した夜明けを過ぎたら好きにしろ、と言い放つ。出て行くアーチャーに、すれ違い様「・・・偽物(フェイカー)」と侮蔑を投げつけるギルガメッシュ。
[アインツベルン城]
・廃墟となった大広間で、遂にアーチャーこと英霊エミヤと対峙する士郎。互いの持つ赤い宝石は唯一無二の凛の父親の形見、衛宮士郎が生涯持ち続けたその宝石が触媒となり、未熟な士郎の能力を完成させ理想を叶えた存在として英霊エミヤが未来から凛に召喚された。
・凛を慎二に引き渡したと言い放つアーチャーに、士郎激昂するものの、ランサーに宥められる。凛を死なせないようマスターに命じられたと明かすランサー、珍しく気に入った仕事だと軽口たたきつつ、凛救出のため奥へ。
・セイバーは苦悩の末、凛救出をランサーに任せ、士郎の戦いを見届けるため大広間に残留。手を出さない代わりに何故士郎を殺すのか教えてくれ、と呼びかけるセイバーに、互いに認められない相異なる存在だから、と言い切るアーチャー。
・「貴方はシロウだ。シロウがずっと思い描いて、その努力が叶った姿が貴方のはずだ。なのに、どうして・・・」と悲痛に呼びかけるセイバーだが、アーチャーは無言。
・人間を守る守護者になったのだろうに、と言い募るセイバーに、アーチャー「違うよセイバー。守護者は人間を守る者ではない。アレは、ただの掃除屋だ。オレが望んでいた英雄などでは断じてない」と憎悪と嘲笑をこめて吐き捨てる。英雄となり、正義の味方となり、世界の危機さえ救うに至ったエミヤだが、多数を救う為に少数を殺し、それを重ねて数えきれない程に殺し尽くし、誰かを犠牲にして理想を貫いてきた、と自嘲。
・理想に裏切られ道を見失っただけではないのか、と悲痛に問いかけるセイバーに、アーチャーは憎悪の哄笑と共に「ああ、そうだったよセイバー。確かにオレは何度も裏切られ欺かれた。救った筈の男に罪を被せられた事もある。死ぬ思いで争いを収めてみれば、争いの張本人だと押し付けられて最後には絞首台だ。」と自嘲、そんな事はどうでもよかったが自分が求めた誰もが幸福という結果は生前も死後も得られなかった、と告げる。
・守護者とは"霊長の存命"のみを優先する無色の力で、死後に守護者となった者はその奴隷となり、輪廻の枠から外れて無と同意となる。それでも誰かを救い人間の滅亡を食い止める一端となれるなら・・・と願ったアーチャー、「・・・だが実際は違う。守護者は人など救わない。守護者がする事はただの掃除だ。既に起きてしまった事、作られてしまった人間の業を、その力で無にするだけの存在だったソレは人を救うのではなく、世界に害を与えるであろう人々を、善悪の区別なく無くすだけ。絶望に嘆く人々を救うのではなく、絶望と無関係に生を謳歌する部外者を救う為に、絶望する人々を排除するだけの殺戮者。・・・馬鹿げた話だ。それが、今までの自分と何が違う」と激白。
・「オレが望んだモノはそんな事ではなかった。オレはそんなモノの為に、守護者になどなったのではない・・・!!!!」と激情を吐露するアーチャー。結果、エミヤという英雄は、救いたかった筈の人間の醜さを永遠に見せ続けられ、摩耗しきった残骸と化して、守護者となった自身の消滅を可能とするかもしれない唯一の可能性、英雄となる前の自分を自身の手で殺すことに賭けた。
・既に守護者として存在してしまった以上、過去を改変してもエミヤは消滅し得ない、と指摘するセイバーに、歪みが大きければ消滅するかもしれない、と言い返したアーチャー、更に「それにな、セイバー。オレはこの時だけを待って守護者を続けてきたのだ。今更結果など求めていない。・・・これはただの八つ当たりだ。くだらぬ理想の果てに道化となり果てる、衛宮士郎という小僧へのな」と言い放つ。
・「アーチャー。おまえ、後悔してるのか」と問いかける士郎に、「無論だ」と即答するアーチャー。覚悟の決まった士郎、それじゃあ俺達は別人だと断言、「俺は後悔なんてしないぞ。どんな事になったって後悔だけはしない。だから・・・絶対に、おまえの事も認めない。おまえが俺の理想だって言うんなら、そんな間違った理想は、俺自身の手でたたき出す」と啖呵を切って歩き出す。
・徒手空拳のまま間近まで迫った士郎に、アーチャー「解っているようだな。俺と戦うという事は、剣製を競い合うという事だと」と告げて干将&莫耶を構え、士郎も「・・・投影、開始」と双剣を手に。アーチャー「オレの剣製に付いてこれるか。僅かでも精度を落とせば、それがおまえの死に際になろう・・・!」と両者激突!
[interlude]
・かつて影の国と呼ばれる魔城で"貫く物(ゲイボルク)"と共に18の原初の呪刻(ルーン)を学んだランサー、ベルカナのルーンを刻んだ小石で凛を探索。
・拘束された凛を発見したランサー、気に入りの凛に暴行加えたらしい慎二を裏拳で張り飛ばし、凛を解放しようとしたところで思わぬ来訪者、言峰綺礼神父が出現、「協力しろとは言ったが、深入りしろとは言わなかったぞ。」とマスターとしてランサーを制する。
・綺礼、慎二とは聖杯入手の為の協力関係と嘯き、大切な駒として十年欺き続けた弟子に簡単にリタイヤされてはつまらないと言い放ち、更に前回の聖杯戦争から師である凛の父を裏切っていたことを仄めかす。
・綺礼こそ敬愛した父の仇敵と悟った凛、口をきわめて綺礼を罵倒。綺礼は意に介さず「彼女には、ここで聖杯になってもらわねばならないからな」と宣告、「器に心臓は要らん」とランサーに始末を命令。
・死を覚悟した凛、"・・・ごめん衛宮君。私、先にリタイヤする"と内心で謝罪。
・綺礼の命令に真っ向から背いたランサーに、綺礼「では命じよう。・・・自害しろ、ランサー」と令呪発動、自らの槍で心臓を破壊し倒れ伏すランサー。
・凛にこだわり食い下がる慎二を目線だけで黙らせた綺礼、凛の心臓を素手で抉りとろうとした瞬間、倒れたランサーの"貫くモノ"に背後から心臓を貫かれて絶命。生き汚さ故に粘ったランサーも消滅間近。
・綺礼もランサーも倒れて有頂天の慎二、死にたくなければすぐ逃げろ、と警告した凛を無視して近づき、再びランサーの鉄拳炸裂。慎二はギルガメッシュを呼ぶものの何故か姿を現さず、ランサーの槍で右肩を貫かれ、怯えて逃げさる。
・凛の戒めを両断して力尽きたランサー、「まあ気にするな。こういうのには慣れてる。英雄ってのはな、いつだって理不尽な命令で死ぬものなんだからよ」と軽口たたき、昔からいい女とは縁がないと自嘲、「・・・おまえは、おまえの相棒のところに戻らないと」と凛を促し、火(アンサス)のルーンで綺礼の死体諸共部屋を焼き尽くす。凛「・・・さよならランサー。短い間だったけど、私も貴方みたいな人は好きよ」と言い置いて離脱。
[大広間]
・双剣を容易く砕かれた士郎に、アーチャー「おまえはまだまだ基本骨子の想定が甘い。いかにイメージ通りの外見、材質を保とうが、構造に理がなければ崩れるのは当然だ。イメージと言えど、筋が通ってなければ瓦解する」と叱咤。
・更なる投影で致命傷をなんとか避け続ける士郎、アーチャーと打ち合うたびに赤い頭痛に苛まれ、未だアーチャーから何かを引き出していると直感。
・アーチャー、士郎の投影による魔力切れが近いと指摘し、「・・・わざわざアレを見せてやったというのに、未だそんな勘違いをしているとはな」と失望混じりの嘲笑、「ともあれ、至ったところで不可能ではあるか。今の衛宮士郎が生成できる魔力では足りない。そう、どちらにせよ・・・貴様に、勝算など一分たりともなかったという事だ!」と再度双剣を砕く。
・赤い頭痛と共にアーチャーの記憶が流入する士郎、英雄エミヤが変わり果てた経緯を追体験して(・・・体は、剣で出来ている。)と共感、(見ろ、これが貴様の結末だ。)と自身を追い詰め、折れそうになる心を必死で支える。
・アーチャーの一角剣を咄嗟に複製して凌いだ士郎に、アーチャー「オレと打ち合う度に、おまえの技術は鍛えられていくようだな」と告げ、自身の記憶も共有したと察し、それは全て真実だ、と追い打ちかけ、士郎の一角剣を撃砕。
・アーチャー、続けて覇者の剣と称される絶世の名剣(デュランダル)を投影、士郎も急造で投影したものの一撃で砕かれ、遂に倒れ伏す。「・・・そこまでだ。敵わないと知ってなおここに現れる愚かさ。生涯下らぬ理想に囚われ、自らの意志を持たなかった紛い物。それが自身の正体だと理解したか」とアーチャー最後通告、「・・・ただ救いたいから救うなど、そもそも感情として間違えている。人間として故障したおまえは、初めから、あってはならない偽物だった」と士郎の存在自体を糾弾。
・諦めない士郎、なけなしの魔力を振り絞り、再び双剣同士で激突。アーチャーは息も乱さず一歩も引かず、屈しない士郎の正義の味方へのこだわりについて「そう、絶対にならなければならない。何故ならそれは、衛宮士郎にとって唯一つの感情だからだ。逆らう事も否定する事も出来ない感情。・・・例えそれが、自身のうちから、現れたものでないとしても」と弾劾。
・アーチャー、もはや士郎としての記憶など残っていない自分さえ、炎の中で士郎を救った切嗣の安堵の顔を記憶していると明かし、「おまえは唯一人助けられた事で、助けられなかった人々に後ろめたさを感じていた訳じゃない。ただ衛宮切嗣に憧れただけだ。あの男の、おまえを助けた顔があまりにも幸せそうだったから、自分もそうなりたいと思っただけ。」と糾弾。
・続けてアーチャー、士郎の理想は借り物に過ぎず、切嗣が信じたモノを真似ているだけと糾弾、「そんな男が他人の助けになるなどと、思い上がりも甚だしい・・・!」と語気荒げて猛攻。
・激しい一撃ごとに士郎=過去の自分を否定するアーチャー、莫耶を砕き干将を曲げて士郎を弾き飛ばす。「その理想は破綻している」「そんな夢を抱いてしか生きられないのであれば、抱いたまま溺死しろ」と吐き捨てるアーチャー。
・それでも何故か体が倒れる事を拒み無理に立ち続ける士郎、最初から己の過ちを認めた心こそが負けていた、と自覚、(・・・この体は、おまえには負けないと訴えていた。)と独白し「ふざけんな、こんちくしょう・・・!!!!」と限界を超えて魔力回路を更に酷使、自らを表す呪文と自らを律する韻を不可視の絆から受け取り「・・・I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)」と呟く。叶わない夢、あり得ない理想だからこそ切嗣は追い続けた、走り続ければいつか近づく、と独白した士郎、「・・・おまえには負けない。誰かに負けるのはいい。けど、自分には負けられない・・・!」と絶叫して猛反撃開始。
・契約が切れてなお聖剣の鞘が士郎を守護していると気づいたアーチャー、満身創痍の士郎の凡庸な反撃が異常な重さと速さを伴うことに驚愕。もはや死に体の士郎、自分の理想が偽物と知ってなお美しいと感じ、そう生きられたらと憧れる一念だけで、ぼろぼろの肉体を動かし続け、切嗣が残した言葉に籠められた願いを信じて攻め続ける。
・瀕死の士郎が一心に目前の障害へと立ち向かう姿を初めて己が瞳で直視したアーチャー、信じる物を貫き通すため阻む者を斬り伏せようと勝算なく挑み続けるかつての己自身の姿を見せつけられ、過ちと憎んだはずのその姿に心を打たれる。
・自身が偽物でもその願いは本当と信じ抜く士郎、「・・・間違い、なんかじゃない・・・!決して、間違いなんかじゃないんだから・・・!」と絶叫して渾身の一撃を繰り出し、防げた筈のアーチャーは士郎のまっすぐな視線故か一撃を尾捌けず、干将は遂にアーチャーの胸を貫く。
・「俺の勝ちだ、アーチャー」と宣言する士郎に、「・・・ああ。そして、私の敗北だ」と言い聞かせるように呟くアーチャー。
・駆け込んできた凛に毒気を抜かれ一息つく士郎、決着はついたと退散しようとしたアーチャー。そこへ突如無数の剣が2Fから降り注ぎ、咄嗟に士郎を突き飛ばして救ったアーチャーが無惨にも串刺しに!
・「偽者同士、実にくだらない戦いだった」と嘲笑しつつ姿を現したギルガメッシュ、セイバーと再会の挨拶も束の間、「偽物が作り上げた贋作など見るのも汚らわしい。・・クズめ。貴様らの裡には何一つ真作が存在せぬ。他人の真似事だけで出来上がった偽物は、疾くゴミになるがいい」と三十弱の宝具を放ってとどめの連撃。(→こいつ、アーチャーが怖くて隠れてやがったな・・・=_=#)
・士郎を突き飛ばしたアーチャー、「・・・おまえが倒せ」と目で語り、ギルガメッシュは俺達=衛宮士郎の敵ではないと目線だけで確信を伝え、暗黙のうちに衛宮士郎こそが黄金のサーバントの天敵と伝えて瓦礫の中に消える。(→・・・最後まで漢の背中がカッコ良かったデス。(T^T)o)
・アーチャーを失った怒りに任せて凛が魔術攻撃を放つも、無数の光弾を受けて傷一つないギルガメッシュ。反撃をセイバーが迎え撃ち、何故10年前の前回聖杯戦争で召喚されたギルガメッシュが現界しているのかと問いつめる。ギルガメッシュ、いろいろ韜晦しつつ、聖杯の中身を浴びて10年前に受肉した後ずっと現界し続けていると明かす。
・聖杯の中身を浴びた際にその本質を理解したというギルガメッシュ、己の目的のためだけに聖杯を使うと決めたと宣言、「最大の障害であった召喚者も先ほど消えた」と告げ、凛を使えば完全な聖杯が出来るかも、と睨めつけつつ、聖杯戦争の真相を暴露。
・そもそも冬木の聖杯は聖杯戦争開始時に降霊されており、サーヴァントは空の聖杯に最高純度の魔力を満たす生け贄にすぎず、マスターはサーヴァントを呼ぶための回路にすぎない。6人のサーヴァントをくべれば十分な魔力故に聖杯は万能の釜と化す。
・聖杯に7人の英霊を組み込めば間違いなく原初に到達すると言うギルガメッシュ、最初に仕組みを敷いた者を神域の天才と賞賛しつつ、そんなものに興味はないと言い捨て、殺人に特化した兵器、56億もの呪いを解き放つ地獄の門、言峰言うところの「この世全ての悪(アンリマユ)」こそ適切な使い道だと断言。
・凡百の雑種が生を謳歌するなど王に対する冒涜と言い放つギルガメッシュ、自らの罪で滅び去るなら支配する価値もない、地獄を生き延びた者には支配される価値がある、10年前の火災で死に絶えた者達は脆弱すぎて落第、と傲岸に宣告。
・今回は前回のように雑種(ゴミ)がいない代わり、もっと質の悪い偽物(クズ)が混ざっている、と士郎に複数の宝具を照準するギルガメッシュだが、2Fの火の手から肩に煤が舞い落ちて、いきなりやる気なくし仕切り直し宣言。呆れる士郎やセイバーをよそに、今回の聖杯は急造だから急がないと中身が溢れるぞと脅し、燃える城からさっさと撤退。(→イリヤのことか、急造って?)
[interlude]
・右肩負傷して無様に逃走する慎二、途中でギルガメッシュと出会って罵倒、イリヤの心臓を凛の魔術回路に繋げないと聖杯が手に入らないはずだろう?!と詰る。
・ギルガメッシュはこともなげに「依り代になるマスターなら、ここにもう一人いるじゃないか」と言って、無造作に慎二の身体に腕を突き立て心臓を植え付ける。
・増殖と死滅を繰り返す醜悪な肉塊と化して痙攣する慎二の成れの果てを天の鎖で拘束し、ギルガメッシュ「ゲテモノの方が味はよい。なにより・・・オマエならば相応しい泥を吐き出すだろう、シンジ?」と哄笑。
[衛宮邸]
・凛はアーチャーの敵を討つとギルガメッシュ討伐宣言、セイバーも求め続けた聖杯が悪しき存在と認識して苦渋の決断。士郎もまた、アーチャーに勝利し後事を託された自分が手を引く訳にはいかない、と共闘宣言、腕を振るって最後の晩餐に。
・凛、ギルガメッシュの本拠は柳洞寺と推測、イリヤスフィールの心臓を残ったもう一人の魔術師である慎二の魔術回路につないで不完全な聖杯を起動させるはずと予測。
・凛、山門からセイバーが突入してギルガメッシュを牽制し、裏から凛と士郎が侵入して聖杯を破壊する策を提案。
・士郎、セイバーが英霊である限りギルガメッシュに勝算なしと断言、剣士としての能力はセイバーが遥かに上だが、個人としての強さでは戦争そのものには対抗し得ないと示唆。
・凛、「戦争って言うのは戦力をどれだけ調えたかで勝敗が決まる物でしょ。いかに上手に兵器を扱えるかじゃなくて、どれだけ相手と同じ戦力、を・・・」と言いかけて口ごもり、「・・・そっか。だから目の仇にしてたんだ。そうよね、自分の宝具を持たない英霊なら、原典になる武器さえ存在しない。あ・・・待てよ。それって、つまり」と更に口ごもりつつ何故か赤面、考え事と言って独り後退。
・セイバー、凛の魔力次第で風王結界に隠された聖剣も使用可能と示唆。魔力の余力をたずねられた凛、またもや妙に動揺して「ま、魔力量って、なんで私の考えてるコトわかるのよアンタ・・・!?」と口走った後、2回が上限なので聖杯破壊に1回、ギルガメッシュに1回と回答。
・ここまでの選択肢による好感度は凛7、セイバー1。分岐のこと忘れてた・・・orz
選択肢:
遠坂と作戦を練る
→凛の部屋を訪ねると、何故かバタバタ騒いだ後にようやく入室、何故か施錠する凛。
・アーチャーの相手は俺が、と言い出す士郎に、凛「・・・なんだ、やっぱり気づいてたんだ。ギルガメッシュの宝具の天敵は、アーチャーの魔術なんだって」と答え、宝具の数故に最強のギルガメッシュに同数の宝具なら拮抗可能と示唆、「アイツはあなた達の事を偽物だって言ってたけど、それは敵として脅威を感じたからでしょうね。アイツは、英霊エミヤに対してだけは互角の戦いをせざるを得ないんだから」と指摘。
・投影が追いつかないと躊躇う士郎に、固有結界さえ使いこなせれば対抗できると答える凛。更に「"強化"も"投影"も、貴方の固有結界から漏れた物に過ぎない。必要な魔力さえあれば、驚くぐらい簡単に歯車が噛み合うと思う」と激励し、士郎に足りない魔力は凛とパスを繋いで補充すればよいと提案。
・パスを繋ぐ方法として、魔術回路の移植があるが、士郎の魔術回路を減らしては固有結界展開に支障を来すので無意味、凛が施術しながら自身の魔術回路を移植するのもリスクが高いので却下。
・結局、魔術回路の移植は困難なので、遠坂家の魔術刻印を移植すると宣言する凛。遠坂家が代を重ねてきた秘識の結実を削る決断なのに、凛は晴れやかな笑顔で鮮やかに断言。その強い心と華々しく鮮やかな生き様に感じ入った士郎、「そういう遠坂だから、俺は好きになったんだなって」と何気なく告白。
・突然の告白に動揺しながらまんざらでもなさそうな凛、超天然の士郎の巡りの悪さに肩すかしくらいつつ、儀式に着手。(^^;
・凛、上半身脱いだ士郎に魔術刻印のある左手を差し伸べ、「比翼、招来。刻印制御、第一、第十六、停止。盟約を刻む。一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、数えなく。小さく、大きく。大きく、小さく、比翼、発祥。」と詠唱。
・刻印移植と共に幻視に翻弄される士郎、凛の心の奥にある原風景に触れる中、夕暮れの校庭でひたすら棒高跳びに打ち込む誰かを見つめる凛を垣間みる。
・移植は無事成功したものの、心を除き見られた凛はお冠。更に士郎が校庭で見てたのは何?とか超おバカなこと聞いて凛激発、枕が炸裂して士郎は外へ。(→前から見てたのか、凛?^^; )
・士郎の最大魔力量が30程度、投影1回5程度としたら、凛の魔力量は常時500、八分目でも400程度。
●2/15
[衛宮邸]
・庭にたたずむセイバー、思い出を心に焼き付けておきたいと穏やかに語り、二人を必ず守ると誓約。士郎も応えて必ず凛と二人で生きて戻ると誓う。
[柳洞寺裏]
・柳洞寺は異質な生命力に満たされて内臓の如き異界に。
・凛は士郎とセイバーの双方に魔力を供給するため、セイバーの聖剣使用は1回限り、2回目を放てばセイバー消滅は必至。
[interlude]
・30分待ってから山門に突入するよう指示されたセイバーだが、凛と士郎を生還させるためリスクは全て自分が負う覚悟を固め、30分きっかりに最速で突入開始、凛の思惑より早期に聖剣の一撃でギルガメッシュを倒す覚悟。
・「・・・待っていたぞ。よくぞ間に合ってくれた、セイバー」と山門でセイバーを迎えたのはギルガメッシュならず、キャスターと共に消滅したはずのアサシン。驚愕するセイバーに、キャスターは自身でなく山門を依り代としてアサシンを召喚し、二十日分の魔力を与えたと説明するアサシン、その期限を過ぎてなおセイバーとの決着のためだけに現界し続けている、と透け始めた右腕を曝す。
・キャスターが倒れた今戦う意味はないと説くセイバーに、「もとより、私に戦う意味などない」と答えるアサシン、そもそも自分は名もない一剣士に過ぎず、佐々木小次郎という架空の武芸者を殻として、秘剣故に召喚された亡霊に過ぎない、と自嘲。
・アサシン、自分に意味があるとすればそれは今、と最高の剣士との立ち会いで散る充足を語り、「なに、もとより花と散るこの身。その最期をそなたで迎えられるのであらば、これ以上の幕はあるまい・・・!」と宣言。覚悟を決めたセイバーに長刀が奔る!
[柳洞寺裏]
・やっとたどり着いた柳洞寺裏の池では、膨張し続けるおぞましい肉塊が黒い泥のように視覚化された死の呪いを際限なく吐き出し続け、その奥には慎二らしき人影がかろうじて原型を保つ。
・慎二を聖杯から切り離そうとした士郎達の前に、突如「これは驚いた。まさか、三度もその不出来な顔を見るとはな、雑種」とギルガメッシュ出現、繭が孵るまで傍観するなら生かしておいてやると傲然と嘯く。
・慎二を切り離すと宣言した凛、士郎にギルガメッシュの足止めを指示。ギルガメッシュが狂ったように笑い、サーヴァントさえ耐えられない呪いの渦を人間ごときが踏破できるかと嘲笑。凛「・・・フン。私の底を甘く見ないで。」ときっぱり言い返し、半霊体でなく生身だからしのいで見せると宣言。
・凛に飛ばしたギルガメッシュの宝具を、士郎「・・・投影・・・完了・・・っ!(トレース・オフ)」と瞬時に投影した干将で弾き、「おまえの相手は俺だ。遠坂に手を出したかったら、まず俺を倒しやがれ」と挑発。
・ギルガメッシュ、「・・・薄汚い贋作者。その身をもって、真偽の違いを知るがいい・・・!」と無数の宝具を展開。
[山門]
・アサシンの一撃必殺の長物故に踏み込めないセイバー、士郎と凛の身を思って焦り、猪突猛進。その剣を受け流さず敢えて受けたアサシン、刀を曲げながらも鍔迫り合いに持ち込みつつ、セイバーと自身の足場を水平に誘導、離れた瞬間に必殺の秘剣・燕返しを放つ体勢に。
・退くも押すも燕返しの餌食と悟り動けないセイバーに、アサシン「果たし合いの最中に、後の事など考えるな」と涼やかに諭し、更に境内でわき起こる無数の剣が砕け散る音に「ふむ。どうやら宴もたけなわというところだな。こんなところで門前払いを受けている場合ではないぞ、セイバー」と揶揄。
・焦るセイバーにアサシン「何を迷う。お互い、やるべき事はひとつだろう。」と透明な声で告げ、「もとより、我らは役割を果たす為だけに呼び出された。私がこの門を守るように、おまえにも守る物がある。ならば迷う隙などあるまい。」と諭す。
・死力を尽くした結果だけを純粋に求めるアサシンに、セイバーも「・・・失礼をした。確かにお互い時間はない」と覚悟を決め、漲る魔力でアサシンを弾いて燕返しの間合いに身を晒しつつ、風王結界を解除して迷いなく全力で対峙。
[柳洞寺裏]
・腐肉の海をかき分けて進む凛、虎の子の宝石2個を飲み込んで魔力の防御膜を張りながら、呪いの圧倒的な規模に押し切られて防げず、"他者への悪意"の具現に侵されて朦朧。自分の自分に対する強さだけを支えに強引に押し通り、ようやく肉塊へとよじ上る。
・凛、肉塊が聖杯から溢れて魔力により受肉した、サーヴァントと同様の存在と思い当たりつつ、その奥に慎二を発見。
[境内]
・ギルガメッシュ、面白がって嬲るように順次宝具を放ち、士郎は投影した複製で辛うじて相殺しつつ、魔術回路の酷使に疲弊して吐血。
・「どうした。歯ごたえがあるのは口先だけかフェイカー」と嘲るギルガメッシュ、視認できた17の宝具を必至で解析し投影待機する士郎に「ほう。今度は多いな。十、十五、十七・・・そうか、目に見える我の宝具を全て複製した訳か」と数えてみせ、自分の体内で働く投影魔術が視ただけで把握されたと士郎愕然。
・17の宝具を放つギルガメッシュ、必至で連続投影する士郎を嘲笑しつつ、慎二を殺せばすむものを救おうとする偽善こそ雑種の具現と罵倒。そしておもむろにギルガメッシュが取り出したのは、回転する石柱の如き奇怪な剣。投影準備した設計図3つを破棄して全力で解析する士郎だが、その奇怪な剣は
構造さえ読み取れず。
・そしてギルガメッシュの乖離剣エアから大気の断層が放たれる・・・!
[山門]
・「・・・いざ」と放たれるアサシンの秘剣、逃れ得ない三つの斬撃が同時にセイバーを襲う!
・セイバー、人の身で神仏に挑む修羅の技と戦慄しつつ、脳裏の微かな閃きに全てをかけ全力で突進、アサシンの左腕下、腰と二の腕の間の僅かな隙間をすり抜ける。足場の高低差故に不完全ながら一度目にした燕返しに、卓越した直感が唯一の死角を探り当て、閃きを信じて全てをかけた決意の強さが秘剣を打破!
・すれ違う形となったセイバー、アサシンの最速の切り返しを上回る速度で必殺の斬撃を繰り出し、アサシンを袈裟がけに両断!遂に勝利したセイバー、アサシンの長刀が曲がっていなければ秘剣は生涯無敵だったろうと黙考。
・瀕死のアサシンに「・・・行け」と促され、セイバーは全力で守るべき者のもとへ疾駆。アサシン「ふ・・・美しい小鳥だと思ったのだがな。その実、獅子の類であった」と慨嘆、女を見る目も修行不足と自嘲して、跡形もなく消滅・・・
[境内]
・士郎、咄嗟に宝具6つを投影して防ごうとしたものの、乖離剣の一撃で粉砕され直撃、数十メートル吹き飛ばされて魔力回路断線。
・「そこまでか。やはり偽物は偽物だったな。お前では何も救えない」と嘲るギルガメッシュ、同じ贋作者でもアーチャーの方がマシだったと嘆き、借り物の理念で思い上がった士郎は誰も傷つかない世界というあり得ない理想で現実の醜さを隠そうとしただけ、と糾弾。
・倒れ伏し朦朧とする士郎、キレイだから憧れ真似た借り物の理想と自覚しつつ、(だが、それでも美しいと感じたんだ。)と独白、(偽物でもいい。叶えられない理想でも叶えるだけ。もとより届かないユメ、はや辿り着けぬ理想郷。・・・なら、衛宮士郎が偽物だとしても。そこにある物だけは、紛れもない本物だろう。)と確信。
・正義などなく人は無価値に死に続けるという諦念を全霊で否定する士郎、多くを救うために傷つけ、それでも更に誰も傷つかない幸福を求め続けたアーチャーを思い、(おまえが信じるもの。おまえが信じたもの。その正体が偽善だと男(ヤツ)は言った。それでも、そう言った男こそが、最期までその偽善を貫き通したのだ。)と更に確信を深める。
・心象の剣の丘で、自分に見えるだけでも救うために戦おうと決意する士郎、(こんなこと、考えるまでもなかったんだ。狭窄な自分の世界。もとより自分が生み出せるのは、この小さな"世界"だけなんだから・・・そう。この体は、硬い剣で出来ている。)と独白し、摩耗しきる長い年月の先に求めたものが何一つないとしても「・・・何だ、それだけの事じゃないか!」と言い捨てて立ち上がる!
・「直前に楯を敷いたのか・・・?出し惜しんだとはいえ、致命傷だったはずだが。・・存外にしぶといな、小僧」と舌打ちしたギルガメッシュ、覇者にのみ許された乖離剣エアと打ち合う権利を持つ者はセイバーのみと嘯き、格下の宝具を無数に召喚。
・士郎、致命傷を避けられた理由は不明ながら気にしないと割り切り、アーチャーに託されたギルガメッシュ打倒の方策を内心確信しつつ、宝具をしのいで詠唱時間を稼ぐ手段を模索。
・ギルガメッシュが放った無数の宝具を青い突風が蹴散らし、ようやくセイバーが士郎に合流!士郎に後退を促すセイバーだが、士郎「いや。ギルガメッシュは俺一人でなんとかできる。離れるのはそっちだ、セイバー」と言い放ち、セイバー、ギルガメッシュとも驚愕。
・戸惑うセイバーに「信じろ。俺は、きっとあいつに勝てる」と言葉を継ぐ士郎、凛のもとへ向かい聖杯を壊せと指示。一瞬躊躇ったセイバーだが「ご武運を。・・・凛は、私が必ず」と誓い身を翻す。
・「・・・おまえを救う事が、オレには出来なかった」と声をかけた士郎、アーチャーの想いも代弁するように「あの聖杯はおまえが望んでいる物じゃないと思う。・・・だからよく見極めておくんだ。次は、決して間違えないように」と諭し、セイバーの本当の望みを見つけてやる事さえできなかったと自省。「シロウは、わたしのマスターだ」と断言したセイバー、伝えたい事は後で、と颯爽と駆け去る。
・唯一の勝機を逃がしたと哄笑するギルガメッシュ、「・・・たわけめ、自らを犠牲にする行為など全て偽りに過ぎぬ」と士郎を糾弾、30弱の宝具を展開。
・「・・・贋作、偽善者か。ああ、別にそういうのも悪くない。確かにオレは偽物(フェイカー)だからな」と言い放つ士郎、「・・・勘違いしてた。俺の剣製って言うのは、剣を作る事じゃないんだ。そもそも俺には、そんな器用な真似なんて出来っこない」「・・・そうだ。俺に出来る事は唯一つ。自分の心を、形にする事だけだった」と語り、「体は剣で出来ている(I am the bone of my sword.)」と呪文詠唱開始!
・ギルガメッシュの放つ宝具を片目で視認した士郎、剣の丘からアイアスの楯を引きずり出して展開、7枚羽の楯を穿たれつつ、その隙に呪文詠唱継続。「血潮は鉄で 心は硝子(Steel is my body. and fire is my blood.)幾たびの戦場を越えて不敗」「ただの一度の敗走もなく、ただの一度の勝利もなし(I have created over a thousand blades. Unaware of loss.Nor aware of gain.)」
・詠唱を続ける士郎、それだけに特化した一の回路に満ちた十の魔力は基盤を壊し、眠れる百の回路をもって千の魔力を引き入れる。「担い手はここに独り。剣の丘で鉄を鍛つ(With stood pain to create many weapons. waiting for one's arrival)」「ならば、我が生涯に意味は要らず(・・・I hava no regrets. This is the only path)」「この体は、無限の剣で出来ていた(My whole life was unlimited blade works)」
・真名を口にした瞬間、炎が走って世界が一変、無数の剣が乱立する剣の丘に塗り替える!「・・・そうだ。剣を作るんじゃない。俺は、無限に剣を内包した世界を作る。それだけが、衛宮士郎に許された魔術だった」と述懐する士郎。
・術者の心象世界を具現化する最大の禁呪・固有結界こそが英霊エミヤの宝具"無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)"、生涯を剣として生きたモノが手に入れた、唯一つの確かな答え・・・(T^T)
・「・・・固有結界。それが貴様の能力か・・・!」と驚愕するギルガメッシュに、宝具の複製を手に取りながら士郎「驚く事はない。これは全て偽物だ。おまえの言う、とるに足らない存在だ」と嘯きつつ、「だがな、偽物が本物にかなわない、なんて道理はない。おまえが本物だというなら、悉くを凌駕して、その存在を叩き堕とそう」と宣告、「行くぞ英雄王・・・・武器の貯蔵は十分か」と挑発。(→この士郎カッコ良すぎ(*´Д`*)
・「は・・・思い上がったな、雑種・・・!」と怒号するギルガメッシュも"門"を開けて無数の宝具を展開し、荒野に無数の剣が激突する!
[柳洞寺裏]
・呪いを放ち続けるおぞましい肉塊を発見したセイバー、自身と同じサーヴァントの類と直感して慄然、半霊体の己は決して黒い呪いに触れてはならないと予感しつつ凛を捜索。
・慎二を肉塊から無理矢理引きはがした凛だが、肉塊の触手に退路を塞がれ、固有結界展開した士郎のため魔力も使い果たして絶体絶命。それでも駆けつけたセイバーに念を飛ばして強がり、無茶な突入を試みるセイバーを令呪で制止、あくまで聖剣による聖杯破壊を命じる。
・力尽きかけ観念した凛に、"いいから走れ。そのような泣き言、聞く耳もたん。"と語りかけたのはアーチャーの思念!アーチャーの性格を熟知した凛、必死で走らないと間に合わないコトをしでかしたと悟り、死力を尽くして奔走。そして上空から豪雨の如く降り注ぐ無数の矢が、肉塊の触手も壁も大地も粉砕、黒い泥も蹴散らして退路を作り上げる!
・凛の離脱を確認したセイバー、振り上げた黄金の剣で肉塊を両断、光の奔流で黒い池ごと跡形もなく焼き尽くす!彼女を救うはずだった聖杯を自ら砕いたセイバー、「・・・これで終わり。私の戦いは、ここまでです」
・士郎とアーチャーを思うセイバー、長い年月、永い理想の果てにねじ曲がってなお英雄は少年のままで、決して折れないモノを抱え、最期には誰にも冒されぬ答えに辿り着いた、と感慨。自分もまた自分の意志で前に進む事を決意。「・・・契約は完了した。貴方達の勝利だ、凛」と呟くセイバー、士郎と凛の行く末を今少し見守りたいと願いつつ、士郎には凛が居るから、と潔く諦めて一陣の風のように消え去る。(;_;)
[境内]
・士郎、何も考えずひたすら前へと突き進み、ギルガメッシュの背後に現れる宝具を見た瞬間同じモノをたぐり寄せて撃ちかかる。ギルガメッシュ「馬鹿な・・・押されているのか、この我が、このような贋作に・・・!?」と愕然。
・英霊の頂点として千を越える宝具を持つギルガメッシュだが、あくまで"持ち主"であり、極限まで宝具を使いこなす"担い手"ではない。故に同じ能力を持ち同じく"持ち主"である士郎が、既に固有結界内に剣を用意している故に一歩先んじて肉薄可能。もし相手が他のサーヴァントなら、無限の剣をもってしても究極の一撃には抗し得ず。
・劣勢に業を煮やしたギルガメッシュ、「おのれ・・・おのれ、おのれおのれおのれおのれおのれおのれ・・・!!!貴様風情に、よもや我の剣を使う事になろうとは・・・!」と乖離剣エアを背後に召喚。「させるか・・・!」と迫る士郎、干将・莫耶で阻止し、更に踏み込んで渾身の一撃!
・飛び退いて危うく躱したギルガメッシュだが、「く・・・今はお前が強い・・・!」とこの場での敗北を認めて離脱を試みる。逃がさじと追いすがる士郎。そこへ聖剣の閃光が飛来して固有結界消滅、更にギルガメッシュの身体に黒い孔が出現し、内に呑まれるようにギルガメッシュ消滅!
・呆然と立ち尽くす士郎がこれで終わりかと気を抜いた瞬間、小さくなっていく黒い孔から鎖が飛来、士郎の腕を絡めとる!
・鎖を掴んで孔から顔を出したギルガメッシュ、「く・・・あの出来損ないめ、同じサーヴァントでは核にならんとさえ判らぬか・・・!」とボヤき、所々溶かされながらも自分が抜け出すまで士郎に踏みとどまれと王様発言。
・選択肢
こうなったら、せめて道連れに・・・!
→孔の奥の黒い太陽に呑まれてDEAD END。
→タイガー道場
冗談、簡単に諦められるか・・・!
→「こんなコトで道連れになんてされてたまるか・・・!」と往生際悪く抗う士郎。
・"・・・ふん。おまえの勝手だが、その前に右に避けろ"と思念が響き、咄嗟に振り向いた士郎とすれ違う一撃がギルガメッシュの額を射抜く!「貴様・・・アー、チャー」と意外な者を見た顔で孔の中へ消えるギルガメッシュ、そして孔も消滅。
・士郎、夜明けを背に立つ赤い外套の騎士を見て「あい、つ・・・格好、つけやがって」と呟き、凛がアーチャーに駆け寄るのを眺めつつ、自分の理想を目に焼き付けて目蓋を閉じる。
・外套が裂け鎧も砕けた見る影もない姿でなお尊大に立つアーチャー、既に身体が薄れ始めていながら「残念だったな。そういう訳だ、今回の聖杯は諦めろ凛」と軽口。主を失い英雄王の一撃を受けてなお最後の瞬間のため現世に踏みとどまり見守り続けたアーチャーに、凛は一瞬言葉に詰まり、「アーチャー。もう一度私と契約して」と未練の言葉を口にする。
・アーチャー「私の戦いは、ここで終わりだ」と迷いなく答え、その晴れ晴れとした表情に「・・・けど!けど、それじゃ。アンタは、いつまでたっても・・・」と言葉を飲み込む凛。
・泣きそうな凛に「・・・まいったな」と呟くアーチャー、いつだって前向きで現実主義者でとことん甘かった凛に励まされてきた、と黙考しつつ、「私を頼む。知っての通り頼りないヤツだからな。・・・君が、支えてやってくれ」と他人事のように別れを告げる。凛が士郎の側にいたらエミヤという英雄は生まれないかも、という希望を込めて・・・
・凛、もしそうなったとしても少年が夢見た幻想として既に存在してしまっているアーチャーは永遠に守護者として救われることがない、と悲痛に想い、せめてその信頼に応えるべく満面の笑みで「うん、わかってる。わたし、頑張るから。アンタみたいに捻くれたヤツにならないよう頑張るから。きっと、あいつが自分を好きになれるように頑張るから・・・!だから、アンタも・・・」と自分を許してあげるよう念じる。
・アーチャー、「答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから」とかつての少年の如き極上の笑みを浮かべて消滅。(;_;)
[epilogue]
・1ヶ月が過ぎ聖杯戦争の事後処理も終わった冬木、士郎は凛に弟子入りして魔術修行。
・夕暮れの教室で凛、魔術教会の総本山にして最高学府たる時計塔(ロンドン)に留学予定と士郎に明かす。慌てふためく士郎をからかった凛、一人ぐらいは弟子を連れて行けるとことわった上で「ね。士郎はどうするの?」(^^;
・惚れた弱みで狼狽する士郎、赤面しつつ「・・・ばか。そんな判りきったコト、訊くな」と答える。凛は士郎を真人間にして思いっきりハッピーにする野望を表明、二人でラブコメモード全開。(*^-^*)
・士郎(・・・遠く響く剣の音。それを頼りにして、いつか、あの場所にたどり着く。)と剣の荒野を想う。
Walking with the wind blowing on your face.
Walking towards the future.
Busy days with no compass to guide you.
After travelling to distant exotic countries...
You will return to where you belong, one sunny day.
[answer]
・士郎との死闘の中で(・・・悪い夢だ。古い鏡を、見せられている。)と辟易したアーチャーだが、死に体でなお止まらず信じた理想を貫き通すため無様に戦い続ける士郎に、かつて信じたモノの美しさ、かつて自分の力だったモノを思い知らされ、(・・・まっすぐなその視線。過ちも偽りも、胸を穿つ全てを振り切って、立ち止まる事なく走り続けた、その・・・)と過去の自分を重ね合わせた。
・アーチャーが得た小さな答えはこの召喚だけのもので、次に呼び出された時には忘れ去ってしまう意味のないもの。けれどそれは既に築かれたモノ、少年が一生をかけて積み上げていくモノ、それ故惜しむことはない。この結末を未来永劫呪い続けるだろうエミヤだが「それでも・・・俺は、間違えてなどいなかった・・・」と呟く。道は遥かに。遠い残響を頼りに、少年は荒野を目指す。Fin
(→やっぱりアーチャーが最高カッコ良いデス。T^T )
・Final route "Heaven's Feel"解放。・・・気が重いっつーか、いつやろうかね・・・あんまり楽しくなさそうな。(-_-;
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