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March 2018

第3次SRWZ天獄篇(3周目:ミスリルルート:36〜42話)

●ルート選択
・ヒビキはアマルガム追跡隊に配置。
・輸送用トレーラーをアマルガムのAS4機に包囲され窮地に立たされた元ミスリル情報部のギャビン・ハンター、目前に現れたアマルガム幹部のミスターKことカリーニン少佐に愕然。「傭兵の世界では、よくある事だ」と淡々と応じるカリーニン少佐、積荷を確認して「ARX−8・・・。この状況下でARX−7アーバレストの後継機を完成させていた事は賞賛に値する」と讃えつつ、「だが、あんなものを建造したところで何も変わらない。無駄な労力だ」と吐き捨てる。
・裏切りを破廉恥となじられても顔色一つ変えないカリーニン少佐、威嚇射撃で脅しつつ、「あの機体、ARX−8を組み立てた人物は誰だ?そして、どこにいる?」と尋問、回答を拒むハンターに急所を外して負傷させ、「では死に至るまでの時間を楽しみたまえ」と言い置いて立ち去る。
・(何たる事だ・・・Z-BLUEは、ラムダ・ドライバ搭載型ASなど問題にならない程の手強い敵と対決しなければならなくなったか・・・)と歯噛みするハンター。
・南米ニケーロのアジトで部下ファウラーから報告を受けるレナード、Z-BLUEの動向を部隊分散して各方面の撹乱と的確に分析し、「その中でテレサは必ず僕を追ってくる」と断言、「ミスリルにいた頃は多少はマシだったけど、Z-BLUEに所属してからは、愚かな選択ばかりするようになって・・・これでは、感情で動く粗野で下品で夢見がちな連中と変わらないじゃないか」と苦笑。
・カリーニン少佐からの報告に「ARX−8か・・・。あれには興味あるな。何しろ彼等の最後の切り札だからね」と部下のサビーナに移送を求めるレナード、ファウラーにはテッサ達を追うよう命じ、「後はカスパーからの報告が揃えば、準備が整う・・・」と呟きつつ、盗み聞きしていたかなめに「久しぶりに君の目に生気が宿ったのを見たよ」揶揄。
・(ミスリルもZ-BLUEも、まだ生きている・・・。きっと、あいつもだ・・・そして、あたしを捜してる・・・。あの街に・・・あの学校に連れ戻すためだけに・・・あんな風に裏切り同然で他の男についていったあたしを・・・)と独白するかなめ、自己憐憫に溺れそうな自分を省みつつ(でも・・・会いたい・・・。ソースケに・・・会いたい・・・)と素直な想いを噛み締め、レナードにPCを要求して(あたしはあたしの出来る事を探す・・・。そして、やるんだ・・・。もっと速く、もっと強く、前へ前へ。あのバカみたいに、がむしゃらに進むんだ。あたしはあたしらしく・・・)と決意。
・一方、太平洋のトゥアハー・デ・ダナンは、カリーニン少佐がもしもに備えて孤島に残した物資を補給しつつ、宇宙で鈍った身体を鍛え直すとクルーゾー中尉が若手を特訓。ミシェルは最初から参加拒否、アルトとレドは2時間でギブアップする中、「サー!イエッサー!」と食い下がる宗介とヒビキに呆れ気味のカレン。(^^;
・テッサは補給資材によるAS改装強化を陣頭指揮しつつ、かつてラクシャータがミスリル協力時に残したKMFの強化プランも適用。
・身体の鍛錬と精神の鍛錬の相互作用で戦士は強くなると説くクルーゾー、「俺の父さんと全く同じ事を言ってる・・・」と瞠目するヒビキに、父親がブラックベレーに在籍していた事を確認し、「もしかして、父親はこんな言葉も言ってなかったか?泥にまみれて汗を流せば勝てる程、戦争は甘くない・・・」と問いかけると、「だが、汗や泥、血や涙にまみれた事のない男にいったい何が出来る・・・ですね」とヒビキが応じ、「まさか、ヒビキの父親の教官とはあの中佐では・・・」とボーダ提督の旧友、米軍退役中佐ジョン・ジョージ・コートニーに思い当たる宗介。
・マクロス・クォーターで陽動しつつニケーロ島に接岸したデ・ダナン。ナムサクで宗介が得た情報だけで敵基地を割り出したとテッサを絶賛するカレンに、「それについては私の力も・・・」と言いかけるゼロだが、「野暮はよせ。男の価値を下げるぞ。」とC.C.が揶揄。
・M9全機にミラが開発したラムダ・ドライバ観測機器「妖精の目」を装備し、クルツ機は超精密狙撃追加、クルーゾー機は関節部強化で格闘技術を最大限に発揮、マオ機にはITCC−5のデータリンク機能で無人機コントロールを実装。
・出て来た敵部隊にファイヤバグを発見したクルツが「クロウ!お前のハニーが来たぜ!」とからかうものの、「俺の愛しい相手は金だけだ」とニヒルに微笑するクロウに、「聞いてて情けなくなります・・・」と微苦笑するヒビキ。(^^;
・いつものカン・ユーがエクルビスで出てくるものの、キリコもカレンも完全スルー。一方、基地から後退する暇のなかったレナードだが、想定の範囲内と余裕で微笑し、「丁度いい事に、ARX−8の移送が間に合った。それを目の前で叩き潰してやる事で彼等には諦めというものを学んでもらおう」と冷笑して、戦闘開始。
・クロウがファイヤバグと戦闘時セリフイベント、アマルガムの下請けに成り果てた古巣の凄腕特殊部隊に、「堕ちたもんだな、ファイヤバグ!あの世でマリリンが泣いてるぜ!」と毒づくクロウ。
・クロウがターン内にマルチアクションでファイヤバグ2個小隊殲滅してセリフイベント、(あの世で待ってな、マリリン。ここにいない奴も含めて、ファイヤバグは俺がきっちり終わらせてやる。そして、最後に俺が消えて、それでファイヤバグは完全に終わりだ)と瞑目するクロウ。
・更にクロウがターン内にマルチアクションでファイアバグ3個小隊殲滅して、SRポイントget、セリフイベントでファイヤバグに引導渡してやると宣言するクロウ。
・1PP、敵6個小隊殲滅でイベント発生。そろそろ頃合いと言い出したレナード、「・・・君も楽しむといい。あのつまらない機体が炎に包まれる瞬間を」とかなめに告げるものの、「あんた、本当にキモい」と憮然と言い返すかなめは、学校にいたブサイクなストーカー男子とレナードを引き比べ、「詰まるところ、あんたとあのキモい男子の違いはイケメンかブサイクか、ただそれだけなのよ」と決めつける。
・いつも余裕の笑顔を張り付けて誰にも心を開いてないとレナードを糾弾するかなめ、ソースケはヘラヘラ笑ったりせず、いつもまっすぐな目で何かと真剣に戦っていたと述懐し、「ひょっとして、よくあるあれ?親の愛が足りなかったってやつ?」と冷笑。
・「・・・じゃあ、教えてやるよ」といきなり迫るレナード、ウィスパードの共振で自身の過去のトラウマを見せ、レナードに不義を知られた母親が、強盗を装いウィスパードの双子を狙って侵入した賊へ、レナードを贄として差し出したと明かす。「僕はあの時、母親に存在を否定されたんだ」と淡々と告げるレナード、「僕は考え、行動している。自分の意思で。母の呪縛など関係ない」と宣言しつつ、戸惑うかなめに「君の言った通り、心を開いた・・・。ただそれだけだよ」と言い放つ。
・レナードを催促に来たカリーニン少佐に驚愕するかなめ。一方、基地からベヘモス等のラムダ・ドライバ搭載型ASが敵増援として出現し、(千鳥・・・!今、行く!)と決意をかためた宗介が単騎離れて敵中突破を試みるものの、「そこは私のストライクゾーンだ!」と突然現れたゲイツに奇襲され、アーバレスト大破。
・それでも往生際悪く突入しようとする宗介、「身体が動く限り、前へ進むだけだ・・・!」と闘志を燃やす。「その意気や良し!」と揶揄するゲイツ、ミスタ・Agことレナードがアマルガムのトップに立ったと明かし、それならレナードを倒す事でアマルガムに勝てると気炎をあげるテッサに、「だが、お前達の希望はもろくも崩れ去る!これを見よ!」と勝ち誇って、鹵獲されたARX−8を引き出して見せつける。
・アーバレストそっくりだが細部が異なる白いASに騒然とするZ-BLUE。「このAS・・・ARX−8というそうだ」と告げるゲイツ、アーバレストの後継機かと色めき立つ一同の目前で破壊して見せ、「ハハハハハ、残念でした!こうしてミスリルの最後の希望はゲイツ様の手により木っ端ミジンコになったのです!」と哄笑。
・それを意に介さず単身生身で基地に侵入する宗介、「ASがなくとも戦いは出来る!」と雄叫びをあげるものの、「言葉とは裏腹に焦りが見えるな」と立ちはだかるカリーニン少佐に「・・・少佐・・・」と呆然、マオやクルツらも絶句。
・「私の勝ちだな。あの娘に心を奪われているお前は隙だらけだ」と告げるカリーニン少佐、「私はアマルガムの人間になった。レナード・テスタロッサと組織に仇なす者は私が全力で排除する」と宣言。「千鳥はここにいるのか?」と問い詰める宗介に、すぐここを離れると明かすカリーニン少佐だが、「その前に君の最期だけは見届けようか」と姿を表すレナード。
・「お前に用はない。千鳥に会わせろ」と一顧だにしない宗介、「・・・相変わらず不愉快な男だね、君は。何もわかってないくせに、そうやって叫んで。その傲慢さに気付いたらどうだい?」と噛み付くレナードにも聞く耳持たず「知った事か。千鳥を渡せ」と言い放つ。
・処遇を任せるとレナードに告げられたカリーニン少佐が「死んでもらう、サガラ・ソウスケ」と迫り、(あの目、あの声・・・本気だ。父親のように思っていた男が本気で俺を・・・)と慄然とする宗介だが、「やらせるかよ!」とヒビキが割って入り、「さっさと行け、宗介!千鳥さんがいるとわかった以上、やる事は一つだろうが!」と叱咤されて基地内へ単身侵入。
・2PPイベント発生。(お前達でも、この状況を覆す事は不可能だ。もし、そんな事が起きるとするならば、それはこの世界自体が間違っている事の証だ)と独白するカリーニン少佐。一方、外の騒ぎに「Z-BLUEが・・・ソースケが、ここまで来ているの!?」と問い詰めるかなめだが、「君は迷っている。一度でも彼に背を向けた自分が、いまさら彼の所へ行けるのか、と」とレナードに指摘され、(ソースケに会いたい・・・。抱きしめて欲しい・・・この気持ちは間違いなく本物・・・。でも、わからない・・・何で必死に逃げようとしないのか・・・)と戸惑う。
・「まだ迷いがあるなら賭けをしよう」と言い出したレナード、拳銃を手渡して「本当に彼に会いたいのなら僕を撃ち殺して行けばいい」と告げる。防弾コートも着ていない無防備なレナードに、(この男を撃てば、ソースケの所へ行ける・・・)と葛藤するかなめだが、(・・・出来るはずがない・・・ソースケに会える多分最後のチャンス・・・。それはわかってる・・・。わかってるけど・・・あたしに人の生命を奪う覚悟なんてない)と独白、レナードはこうした心中まで見通しているだろうと歯噛みする。
・30秒経過で時間切れと宣告するレナード、「僕なら撃った。彼は君に会うために戦い、人を殺める事さえいとわない。なのに君は僕のようなキザ野郎一人撃つ事さえ出来ない。結局、君の覚悟はその程度って事なんだよ」と冷笑。「・・・違う・・・」と動揺するかなめ、(ここから脱出したら、今度こそ、もう会えなくなる・・・)と宗介への想いと人を傷つける恐怖に再度葛藤、銃を取り上げようとするレナードともみ合いになった結果、銃が暴発してレナード負傷。
・駆けつけたカリーニン少佐が「・・・まだ息はある。すぐに収容して、治療を」と指示、慄くかなめに同行を促すものの、「千鳥!千鳥ーッ!!」と宗介が乱入。何とか千鳥に近づこうとする宗介だが、アマルガム兵の銃火に足を止められ、千鳥を連れ去るカリーニン少佐。
・外まで追ったものの取り逃がして「くそっ!」と毒づく宗介に、「もう諦めろっての!9回裏でツーアウト、ランナー無し!点差は100点だ!」「お前達は孤立無援!」と嘲笑するゲイツだが、オープンチャンネルでテッサが「黙りなさい、薄汚い野良犬」と割り込み、「決して諦めないで戦い続けるのは私達だけではありません。あなた達のような上から目線で支配者気取りのクソ野郎のブーツにキスするような真似をするつもりはありません!」と咆哮、美少女の罵倒に衝撃を受けるゲイツ。(-_-;
・「私達は孤立無援ではない・・・サガラさん、もうすぐあなたの下に頼もしい相棒が来ます」と呼びかけるテッサに、戸惑う宗介。その前に殺すと発砲するゲイツだが、ヒビキが割って入り、「悪いな。俺もテスタロッサ艦長の言う諦めない奴なんだよ」と減らず口で嗤笑。
・「サガラさん、来ます!」とテッサが告げ、現れた白と赤の精悍なASに「あれは!?」と驚く宗介、「この機体は・・・まさか・・・」と呟く。「お久しぶりです、軍曹殿」と呼びかけるアル、「アル・・・なのか・・・」と呆然と呟く宗介に、「肯定。ただし本機の名称はARX−8レーバテインです」と告げ、破棄されたはずでは!?と驚くZ-BLUEの面々に「アマルガムに奪われた機体は本機の存在を隠匿するためのダミーです」と明かして、「サガラ軍曹・・・。あなたの戦争への復帰を許可願います」と申告、「もちろんだ。許可する」と破顔して宗介が搭乗。(*´Д`*)
・「気に入らない!その機体・・・何か気に入らない!!」と逆上して襲いかかるゲイツの赤コダールに、「うおおおおっ!!」と吠えて真っ向突撃する宗介、圧倒的なパワーでコダールを押し返したものの、「くっ・・・意識が持って行かれる・・・!?アル!出力の設定を・・・!」とあまりの加速負荷に呻く。
・「今のが80%です。お楽しみいただけましたか?」と応答するアル、「実は、この機体・・・秘密裏に建造されたため、ろくな試運転も実施していないのです」「私からも演習場での作動テストを要求したのですが、ハンター氏からは却下されてしまいました」と明かし、「そういうわけで当然、ラムダ・ドライバも作動するか不明です」と告げつつ、更に逆上するゲイツに「来ます。あの色・・・敵オペレーターは赤い彗星かも知れません」と笑えないジョークを織り交ぜ、「なお、ご存知かと思いますが、敵機体はラムダ・ドライバ搭載型です。本機も可能であれば・・・」と迂遠に警告。
・業を煮やして「もう知らん!ぶっつけで試すぞ!」と突貫する宗介に、「我々の力を見せつけてやりましょう」とアルが応じてゲイツ瞬殺、「現在の軍曹殿ならば、常時ラムダ・ドライバを発動した状態で戦えるようです」と報告。一方ゲイツも「許さんぞ、新型!!」と気合とラムダ・ドライバで機体を復旧、「相変わらず、普通ではないな」と呆れる宗介だが、「我々も普通ではありません」とアルが鼓舞。
・「貴官の帰還を歓迎する」と告げるチェインバーに、「チェインバーも私が不在の間にジョークを覚えたようですね」と感心するアル、「ダジャレだろうが」と宗介がツッコむものの、「当機の成長は見せた。次は貴官等の番だ」と告げるチェインバーに「了解。ではバンバンいきましょう」とダジャレを応酬。(^^;
・ヒビキとタッグを組んだ宗介、「3分で奴等を血祭りにあげるぞ」と宣言、「やるぞ、相棒!!俺達に敵はない!!」と雄たけびあげて、戦闘再開。
・宗介がゲイツと戦闘時セリフイベント。「赤はゲイツ様とシャア・アズナブルの色だっての!!」と的外れな文句をつけるゲイツに、「コンセプトは燃える炎の色だそうです」とレーバテインの説明をアルから聞いて、「悪くない。そいつで邪魔する者は全て燃やし尽くす!」と吠える宗介。
・3PP、雑魚殲滅後にゲイツを撃破して戦闘終了。どうやら機体と共に爆死したらしいゲイツに、「あのヘンタイ野郎の最期か・・・」とマオが呟き、またどこかの戦場でご対面かもとまぜかえすクルツだが、「その時は、もう一度、地獄に叩き落とすまでだ」と断言する宗介。
・敵は壊滅したものの、レナードらは逃走。
・「宣言通りに3分以内をクリア。お見事です、軍曹」と称賛するアルに、「これ位はざっと軽いものだ」と胸を張る宗介、ヒビキやカレンから全員の頑張りあってこそとツッコまれて「そうだな」と微笑しつつ、「だが、まあ・・・無事でよかったぞ、アル」と相棒の復帰を祝福、軽口をかわしつつ(まるで戦友同士の会話だが、不思議と悪い気はしないな・・・)と感慨に耽る。
・ECSで島から離脱する輸送艦を発見。その艦内で、どさくさ紛れに手にした拳銃を構えてカリーニン少佐と対峙するかなめ、「今度は撃つ事を・・・ためらわない」と歯噛みするものの、「無理をしない事だ。引き鉄を引く気のない人間は、銃を持ってはいけない。時間の無駄だし、予測不可能の事故も起きる。君は身を以て、それを知ったばかりだと思っていたが」と冷徹に諭され、あれほど信頼しあっていたはずの宗介さえ「撃てる」「現に私は部下達に彼の抹殺を命じた。それだけの理由が私にはある。覚悟らしい覚悟した事のない君にはわからないだろうが」と断言され、「う、嘘よ!」と狼狽。
・間近の制御パネルを撃ち抜けばコンテナごとパージされ全員海に放り出される、と脅しをかけるかなめだが、「狙いは悪くなかった・・・。だが、君自身の生命も捨てる気か?」「それでもいいなら撃ちたまえ」と揺るがないカリーニン少佐に、(・・・小娘一人が銃一丁奪ったところで何も変わらない・・・)と諦念に捕らわれ、「あたしは・・・もう彼に会えないんですか?」と弱音が口を突いて出る。
・「・・・いやだ・・・ソースケに会えないなら・・・もう・・・」と絶望に捕らわれて己に銃を向けるかなめ、(もう希望なんて一片もない・・・死にたい・・・。死にたい・・・死にたい・・・)(そう思わせないといけない・・・。それだけがあたしに残された最後のチャンス・・・)と必死の演技で駆け引き。
・「やめろ。出来る限りの事はする」と譲歩するカリーニン少佐だが、艦を基地に戻す事はできないと拒絶。「・・・じゃあ、無線機を貸して・・・」「彼にお別れを言いたいから・・・それでもう・・・諦めるから・・・」と力無く呟くかなめ。
・「・・・ソースケ・・・聞こえる・・・?」と無線で呼びかけるかなめ、レナードを撃ち殺してしまったかもしれないと悔恨の念を滲ませつつ、「かわいそうなレナード・・・。それでも何度も逃げようと思ったけど、やっぱり無理なんだとわかった。あの人達には、絶対かなわない。逆らえば逆らうだけ、誰かが傷ついていく・・・」とうなだれ、「だから、ごめん。本当にもう負わないで・・・あたしの事、追っかけてくれるのは本当に嬉しい。でもね、やっぱり・・・」と呼びかける。
・「千鳥、何を言ってるんだ?」と狼狽える宗介に、言葉に詰まりながらも自分の事は忘れるよう説得するかなめだが、「・・・やっぱり・・・そんなの絶対やだ・・・」と本音が漏れ、「ソースケ・・・。前生徒会副会長として、あんたに命令するわよ。いい?あたしを助けに来て!どんな犠牲を払ったって構わない!あんたの持てるすべて・・・そのクソの役にも立たない非常識で迷惑極まりない兵隊の技能を総動員して・・・どんなにヤバい相手でもギッタギタにやっつけて、あたしを抱きしめにきなさい!!あんたならやれるでしょ!?」と全力でブチ切れ叱咤。(^-^;
・「ああ、出来る」と即答する宗介、「必ず行く。待ってろ」と断言し、「ソースケ・・・大好きだ所」と泣きながら微笑みかけるかなめに、「俺もだ。愛してる」と微笑。「じゃあ、次にちゃんと会えたら、必ずキスしよ。思い切り。どんな場所でも。いい?約束だよ?」と涙ながらに言い募るかなめに、「ああ、約束する」と静かに答える宗介、「何年でも、何百年でも待ってるから・・・」「大丈夫だ。必ずつかまえる」と互いに誓い合う。(;ω;)
・大規模な反抗作戦により皇国支配率86.7%に低下。
・DトレーダーでAGから奮戦を労われたクロウ、ファイヤバグに引導を渡すのは俺の役目と言って「ま・・・感傷だな」とニヒルに自嘲。「そのクロウさんのセンチメンタリズムが100ZのZチップを産みました。」と告げるAG、自分がZチップを産んだら歩合制でジェフリー艦長に買い取ってもらおうかと言い出すクロウに、「あいかわらずの守銭奴ぶり・・・。一瞬でもキュンと来たワタシが馬鹿でしたよ」と呆れるものの、「守チップ奴と名高いお前に言われたくないぜ」とクロウにも呆れられ、「もしかして、ワタシ達って同類・・・?」と愕然。(^.^;

●第37話:神への誘い
・帝都ラース・バビロンで尸空からZ-BLUEの報告を受ける皇帝アウストラリス、「これ程のレベルに達した者達が放置されていた事は由々しき事態だな」と指摘。「この宇宙の管轄・・・さらには次元の檻のためだろう」と応じる尸空に、「何の話だ?」とアムブリエルが割り込むものの、「まだお前には関係ない事だ」と一蹴する皇帝アウストラリス。・・・要はサクリファイとガドライトそれぞれの身勝手のせいね。( ´_ゝ`)
・いがみ合う双子奪取に執着を見せるアムブリエルだが、尸空から同行を拒絶され、「とばっちりであんたの殺気に呑み込まれるなんて考えただけでイヤになる」と揶揄しつつ留守番宣言して退室。バルビエルと皮肉の応酬して立ち去るアムブリエルに、「フ・・・面白い女だ」と呟く皇帝アウストラリス、「あれぐらいの気概がなければ、この席につく資格はない。その意味ではZ-BLUEのリアクター達も全員が相応しい力を持つ。いがみ合う双子も含めて」と評価し、「あれを覚醒させられる人間が二人もいるとはな」とコメントする尸空。
・「この地球という星の特異性のためだろう」と指摘する皇帝アウストラリス、「オリジン・ローが集まる故か・・・。それとも、そうだからこそオリジン・ローが集まるのか・・・そして、この星の人間の持つ力は徐々に形になろうとしている・・・」と呟き、Z-BLUEの動きに呼応して戦線全体がほころびかけていると懸念を示し、出立する尸空を見送った後、「・・・気をつけろ、尸空。奴の意図は未だに読めん・・・」と独り呟く。
・デ・ダナン艦長室でレイスとの通信に同席する宗介、大破した旧アーバレストからアルを回収し、ARX−8を完成させ送ってよこした元ミスリル情報部レイスを労う。ミスリルが壊滅しても独自に動き続ける情報部は、開発主任の死後凍結されていたARX−8のコアユニットを研究部残党に送り、かつて宗介がシベリアで救出したウィスパードの少女クダン・ミラも協力。アル自身も己の新しい身体を求め、神話に語られる炎の剣レーバテインを自ら名乗った。
・「大石弓(アーバレスト)よりも強力な力として、その名を名乗ったのでしょうね」とコメントするテッサ、レナードの独裁となったアマルガムの組織構造変化をレイスから報告され、当面動かないと予測されるアマルガムの動向報告を改めてレイスに依頼、「私には、レナードが皇国に心から忠誠を誓っているとはとても思えないのです」と懸念しつつ、特にレナードが開発した時空震動弾の使用目的を案じる。
・かなめと宗介の大告白を全て録音していたアルに、宗介をいじるためデータをよこせと迫るクルツだが、かなめと宗介は学校での友人であり恩人だとヒビキが立ちはだかり、「それは俺を倒してからにしてもらいましょう」と獰猛なハンタースマイル。「誰がお前とステゴロでやるってんだ!色男は金と力はねえんだよ!」と毒づくクルツに、「フ・・・金がねえとは、どんどん俺に近づいてきたな、クルツ」とクロウがニヒルに微笑み、「さりげなくお仲間扱いしてんじゃねえよ!」と焦るクルツ。(^^;
・ゼロの提案により新日本の神根島へ向かったZ-BLUE、配置されていた皇国部隊が戦闘で排除された痕跡を発見、警戒しつつ上陸して遺跡に向かうゼロ。かつてスザクと対峙し撃ち合った大扉の前でしばし感慨に耽りつつ、同行を求めたZ-BLUEの面々に実験への協力を依頼、既に皆が烙印を刻まれていると推測し、その張本人について「俺の中にも漠然としたイメージしかない。それを敢えて言葉にするならば・・・神だ」と告げる。
・「今から俺達は、この扉の向こうにある集合無意識に触れる」と告げるゼロ、人類共有の共通意識たるアカシックレコードは全ての事象の過去と未来を知る、世界の理そのものにして生と死、時間と空間を超越した存在と説明、次元力の制御とも関係あると推測。
・再世戦争でシャルル・ジ・ブリタニアと戦ったゼロは、ギアス嚮団がギアスの力の源として守ってきた実体化した集合無意識に触れており、「そこで感じたイメージが徐々に現実になっていく事への不安感・・・そこに俺は、烙印を刻んだ者・・・即ち神の存在を重ねている」と明かして、烙印を持つ皆で集合無意識に接触する実験を宣言。
・「さすがだね、ゼロ。君は有能な継承者だ」と突然現れたアドヴェント、「君ならば、クロノ保守派などよりもずっと正しく、その教義を守っていけただろう」と称賛しつつ、「私に気を取られていて、いいのかな?」と穏やかに揶揄。
・「避けろ、ゼロ!」と叫んでクロウが尸空の奇襲に割り込み、「俺の手刀をナイフ一本で止めるか、クロウ・ブルースト」と呟く尸空に、「危なかったぜ。リアクター同士の感応がなければ、マジでゼロをやらせていたかもな」とボヤく。
・ゼロは後回しと嘯く尸空、「ここに配備されていた部隊をやったのはお前だな」とアドヴェントに殺意を向け、「お前は・・・何だ?」と問い詰める。「私は最後の一人だよ」と爽やかに微笑むアドヴェント、「では、始めようか」と宣言して時空震動を誘起するものの、ゼロも「集合無意識よ!今こそ俺達に真実を示せ!!」と呼びかける。が、舌打ちした尸空が干渉して、姿を消すZ-BLUE。
・「・・・沈黙の巨蟹の・・・いや、鬼宿の力がどうやら干渉したようだ。これで彼等は、既に肉体を失った者を感じる事になるだろうね」と呟くアドヴェント。一方、独り取り残されたバサラは「みんな・・・消えちまった・・・」と呆然。
・「さすがだよ、熱気バサラ・・・。鬼宿の尸空とは正反対の力を持つだけある」と称賛するアドヴェントに、「そんなのは知った事かよ!」と言い放つバサラ、俺は俺のやり方でやらせてもらうと宣言し、「行くぜ、集合無意識!俺の歌を聞けぇぇぇぇっ!!」・・・どこまでもブレないヤツ。(´д`)
・それぞれの悪夢に触れるZ-BLUEの面々。憎しみの歌に囚われたランカを説得するアルト、人類を導く神を創り出すべきとクーゲル中佐に説かれるレド、(あたしであってあたしでないの)(この世界は・・・間違っていたのよ・・・)と語るかなめに必死で呼びかける宗介。
・「そうか・・・。今、わかった。全てはお前の仕組んだ事か」と冷徹に見据えるキリコ、特異点が二人揃っても時空崩壊が止められないと焦るオルソン&桂、「これが・・・神の力・・・だとしたら・・・」と戸惑うヒビキ。
・一方、亡きロロとシャーリーに触れたルルーシュは「やはり、お前達は・・・俺を許さないか・・・」と打ちひしがれつつ、「後悔・・・懺悔・・・絶望・・・死・・・。これが集合無意識が見せる未来なのか・・・」と苦く呟く。そこへ「その通り!」とシャルル&マリアンヌ夫妻が現れ、「お前の仲間達は今、集合無意識の見せるう時間と空間を超越した世界に囚われている」「それは未来の形であり、あなた自身も感じていた絶望のイメージよ」と説明。
・「やはり俺達は、絶望の未来へと進んでいるのか!?」と気色ばむルルーシュだが、「それをワシに問うか?」と嘯くシャルルに、「フ・・・そうだな。この俺が貴様ごときに頼る事などあってたまるものか!」と双眸にギアスの印を浮かべて獰猛に嗤笑、「絶望の未来が何であろうと俺は・・・俺達はそれを乗り越えて見せる!そして、抗ってみせるさ!相手が何であろうと!たとえ、神であろうと!」と吠える。「出来るかしら、あなたに」「見せてもらうぞ、ルルーシュ!ワシとマリアンヌを否定し、未来を選択したお前の生き様を!そして、絶望を越えた時こそ真にお前がワシを超えたと認めてやろう!」と言い渡すマリアンヌ&シャルル。
・気づくと遺跡の扉前に戻っていたZ-BLUEの面々、バサラが独り熱唱しているのに呆れつつ、クロウが戻っていないと探索に。C.C.と残ったルルーシュ、「まさか、奴等・・・集合無意識の中で生きていたとはな」と歯噛みするものの、「どうだろうな。あれは集合無意識が見せた、お前と私の中のシャルルとマリアンヌかも知れんぞ」と疑問を呈するC.C.、「あの男もコードの継承者として絶望の未来を知り、それを回避するために集合無意識への回帰を試みた・・・」「あれは奴なりの時の牢獄だったのだろう」と指摘。
・「俺は・・・奴を否定する。」その気持ちは今も変わらない」と宣言するルルーシュ、「ならば、やってみせねばならないな」「それがお前に課せられた責務だ」とC.C.に指摘され、愕然としつつも「・・・いいだろう。あの男に出来た事が俺に出来ないはずがない!あの男の打った逃げとは違う・・・!俺は絶望に立ち向かい、それを乗り越える術を見つけてみせる!」と不敵に嗤う。
・一方、遺跡外で尸空と生身の死闘を繰り広げるクロウ、必殺の手刀をナイフで捌きつつ、「攻撃に入るモーションがまったく読めねえ。目で見て、反応するしかないか・・・!」と毒づく。「生命を送るのは俺達の生業だ」「鬼宿は生命が散る時に生まれる力を正しい方向に導く事を司る・・・」と呟く尸空、「生命の力と、それが散る時の力・・・存在しようとする力と消滅しようとする力・・・って事か」と理解するクロウを肯定し、「沈黙の巨蟹のスフィアは、俺の鬼宿としての力に同調している。死とは肉体を失う事・・・。その喪失感は何物にも代えがたい・・・。それは最も深い虚無だ」と明かす。
・「今日は饒舌だな。それとも任務失敗の照れ隠しか」と冷笑するクロウに、「やはり、お前といると乱れる」と呟く尸空、「手短に済ませる」と殺気を増すものの、「あいにくだが、死んで借金を踏み倒すのは俺の主義じゃねえのさ!」と減らず口の止まないクロウは一歩も引かずに切り結ぶ。
・クロウの援護にヒビキが駆けつけ、「邪魔が入るか」と呟く尸空、「確かにお前の指摘通りだ。俺が俺であるためには、お前の存在は邪魔になる。だが、今は奴を追う」と言い置いて立ち去り、「・・・とりあえず命拾いしたか」と一息つくクロウ。
・尸刻が率いる鬼宿部隊を島上で迎え撃つZ-BLUE。「行くぜ!さっきのライブの続きだ!」と歌いまくるバサラに、「それでいい」「この閉塞した状況を打ち破るのは爆発的な生命力だ」とゼロも肯定、「生命の力・・・か・・・」とクロウが呟きつつ、「あれは私達と相容れぬ者です。あれを討つのは鬼宿である私達の役目でしょう」とファイヤボンバーに殺意を向ける尸刻達と戦闘開始。バサラは相変わらず「行くぜ、サイデリアル!俺の歌を聞けぇぇぇぇっ!」。(^.^;
・キリコが戦闘時セリフイベント。(奴が生きていた・・・そして、また俺達の運命を歪めようとするか・・・)と険しい面持ちで独白するキリコ。
・ヒビキが戦闘時セリフイベント。アドヴェントの真意を訝しむヒビキ、(わからない・・・。アドヴェントも・・・マキさんも・・・)と懊悩。
・3PPイベント発生。北西にマーティアルのAT部隊が出現、「彼等は皇国と戦っていると聞くけど・・・」と戸惑うスザクに、「違う」とキリコが否定し、遺跡を攻撃するマーティアル。
・一方、「・・・おかげで時間が稼げました」と尸刻がほくそ笑み、「聞きなさい、私の奏でる調べを。絶・・・陰・・・亜・・・業・・・獄・・・終・・・」と歌い出すや、身体の不調に襲われるZ-BLUE。レドの身体状況をモニターするチェインバーが「体温低下、脈拍現象、瞳孔拡散・・・。この現象は死亡状態と酷似している」と指摘し、「まずいぞ、これは・・・!?」とC.C.、「奴と戦うのは・・・危険だ」とキリコが警告。
・「歌え、バサラ!」「奴の歌は、生命の力の逆だ!それを打ち破るのはお前の歌しかない!」とクロウが訴えるものの、「やだね」と言下に拒むバサラ、「あいつの歌はあいつの歌だ!歌で歌を打ち消すなんてやるかよ!やるんなら、セッションだ!」と気炎を上げて、「結局、こうなるか」とレイ達が苦笑しつつ、「行くぜ!DYNAMITE EXPLOSION!!」と尸刻へ突貫。
・「オ前ノ歌ハスピリチアヲ消ス!デモバサラノ歌ハスピリチアヲドンドン生ミ出ス!」とシビルが勝ち誇り、「異界から来た理の外にいる者、エビル・・・。あの者の歌は、彼等さえも生命の力に目覚めさせた」と気色ばむ尸刻。
・「鬼宿の尸刻よ。お前達の本来の役目は、散る生命を正しき方向に導く事と見た」とC.C.が呼びかけ、「だが今、お前達のやっているのはその摂理に反して無意味に生命を奪う事だ!」とゼロが糾弾。「・・・そうかも知れませんね・・・」と認めた尸刻は歌を止め、「だったら、俺の歌を聞いていけ!」と勢いづくバサラがシビルも引き込んで熱唱し、尸刻を直撃して瞬殺。「うおおおおっ!!種を越えた夢のコラボのダイナマイトが今、エクスプロージョン!!」と熱狂するオズマ少佐に、「はしゃぎ過ぎです、スカル1!」とキャシーが嗜める傍ら、「シビルモ歌エタ!」と喜び合うミレーヌとシビル。
・「私の・・・身体が熱くなっていく・・・」と呟く尸刻、「お前達も生きている存在だ!それを認めないとは言わせないぞ!」とゼロに叱咤されるものの、「ですが、帰る所のない私達はこうするしかないのです」と告げて復活。「戻れない覚悟か・・・ならば、その覚悟を砕いて俺達は前に進む!」と宣言するゼロ、今日はすごく前向きとカレンに不審がられつつ、一気に攻勢に出るよう命じ、オズマ少佐も「ボンバー!!」と熱狂、「行くぜ、お前等!どいつもこいつも俺の歌を聞けぇぇぇぇっ!!」とバサラ熱唱して戦闘再開。
・3PPマーティアル掃滅してセリフイベント。遺跡狙いにしてもタイミングが良すぎるとマーティアルの意図を訝しむテッサ等の傍ら、(奴が動き出したか・・・)と黙考するキリコ。
・4PP雑魚殲滅後、尸刻を撃破して戦闘終了。
・「生命の熱さ・・・。兄様が何をしようとしているか、少しだけわかりました・・・感謝します、ゼット。ですが、次はない事は覚悟してください」と言い置いて撤退する尸刻。
・「まだまだ歌い足りねえぜ!」とPowerToTheDream熱唱するバサラに、まだ歌うのかと呆れるミシェルだが、底なしのエネルギーとオズマ少佐が絶賛し、「それはバサラだけではない。我々全員が無限の力を秘めている。それこそが無限の未来を導く」と微笑むゼロ。
・遺跡で集合無意識が各自に見せたののは絶望の未来のイメージだと説明するゼロ、「それは黒の叡智に触れた者達や特異点となったシャア大佐が語っていた未来でもある」と告げ、進む先の絶望は決められた事らしいと推測するものの、動揺する皆に「決められた事だから諦めるのか?」と問いかけ、「俺は最後の瞬間まで足掻く・・・!決められた運命など俺は認めない・・・!そんなものは覆してみせる・・・!それこそが俺の創り出す奇跡だ!」と決意を示し、改めて皆の覚悟を問う。
・「やっていない戦いの勝ち負けを気にするなど馬鹿げた事だ」と宗介、「絶望に堕ちた瞬間が本当の負けだ」とアルト、「諦める前にやるべき事がある」とレドらが口々に抗う意思を表明し、絶望の未来を越えるために戦うと決意を固めるZ-BLUE。
・それにしても具体的な情報がないと困惑する一同に、「手がかりはある」と口を開いたキリコ、「神を名乗る者・・・。俺はそれを知っている」と告げる。
・黒の騎士団の反抗作戦で皇国支配率85.6%に低下。
・Dトレーダーで、AGに絶望の未来へのイメージを試させようとするゼロだが、きっぱり拒絶するAGに諦めて立ち去る。それを見送るAG、既に「商売、商売」は一回言ってもらっているとほくそ笑みつつ、(それに絶望の未来なんてのはもうとっくに飽き飽きですからね)と独白。

●第38話:幻影
・聖地アレギウムのマーティアル教団大聖堂で、「武は万物の調和なり。戦いこそ平和なり・・・」と信徒に教義を説く法王モンテ=ウェルズ、「サイデリアルを始めとする、我等の神に反する者達には、いずれ神罰が下る・・・絶望の未来を越える者・・・それは我々なのだ!」と煽り立て、(来るがいい、触れ得ざる者、キリコ・キュービィー。お前が再び神の意に背くのならば、今度こそ、その生命を捧げてもらう。神の寵愛を受けるのはお前ではない!それは、この私・・・法王ヴィアチェスラフ・ダ・モンテ=ウェルズだ!)と独白し、どこからともなく応じる謎の機械音声。
・法王の説法を眺めるロッチナ、アストラギウス銀河3000年の歴史に君臨した神たるワイズマンさえ支配し得なかったキリコこそ最大の謎の一つと独白、(奴を語る言葉は少なくない。生まれながらのPS、異能生存体、触れ得ざる者・・・そのどれもが奴であり、奴でないとも言える・・・)と黙考。
・聖地アレギウムに神がいる、とのキリコの言葉に基づき、デ・ダナンに皇国を撹乱させておいてアレギウムに向かうマクロス・クォーター。いつも以上に寡黙なキリコに、かつて最愛のフィアナを失った悲劇を思い返すZ-BLUEの面々。その一因となったテイタニアが悔恨と自責の念にかられるものの、共に戦うことで償っているとアルトや宗介が力づける。
・あのアレギウムに殴り込みをかけたZ-BLUEは命知らずと揶揄するクロウ、かつて軍人時代に潜入を試みて痛い目にあったと明かし、神頼みの盲目的な士気の高さを指摘。同様に命令を盲信していたかつての己を省みるレドだが、ヒビキや宗介らと共に内面の成長で強くなったと自負を示し、アルトらも賛同。減らず口をかわしつつ、互いを支えあうZ-BLUEの結束に触れ、「私も・・・お前達のようになれるかな・・・」と呟くテイタニア、カレンに肯定されて微笑みつつ、(フィアナ・・・。お前が私に託した想いは、私を変えてくれた・・・私はキリコを追い続けよう・・・。たとえ、それが届かない想いであっても)と静かに決意。
・大聖堂の前からモンテ=ウェルズ法王への面会を申し入れるジェフリー艦長だが、カン・ユーらファイヤバグを含む防衛部隊が問答無用で迎撃に出てきて、やむなく戦闘に。「俺が行く。援護を頼む」と前に出るキリコに、「お前の口から頼むという言葉が出るとはな」と宗介が揶揄しつつ気合いを入れるZ-BLUE、「行け、キリコ。道は俺達が切り拓く」とゼロが代表して宣言し、「背中は私が守る。お前は前だけ見ていろ」とテイタニアが寄り添って、大聖堂突入地点を目指すキリコを守りつつ戦闘開始。
・2PPイベント発生。大聖堂付近に敵増援出現、「あれはオーデルバックラー・・・。第13階位『秩序の盾』に与えられる機体だ」とテイタニアがネクスタント搭乗機である事を示唆し、教義を機械的に繰り返すネクスタント達に「既に補助脳の支配下にあるか」と吐き捨てるものの、「違う・・・」と呟くキリコ、「奴等の背後にいるのは神・・・ワイズマンだ」と指摘。
・「その通りだ」と肯定しつつロッチナが戦場に姿を現し、ここにいる理由を問うキリコに「・・・その答えはお前が大聖堂にたどり着けばわかる」と韜晦。「いいだろう。ワイズマンが、また俺にまとわりつくなら、それを叩く」と断言するキリコ、ロッチナやテイタニアがPSを超えた超兵士たるネクスタントの危険を警告するのも意に介さず、「・・・俺は誰にも従うつもりはない」と言い切り、(待っていろ、ワイズマン)と静かに闘志を燃やして、戦闘再開。
・2PPキリコが目的到達してイベント発生。「行け、キリコ!ここは私が死守する!」と促すテイタニアに、「頼む、テイタニア」と言い置いて単身大聖堂に突入するキリコ。見送るテイタニア、(頼む・・・か・・・その言葉で私は・・・ずっと生きていける・・・)と静かに微笑み、更なるネクスタント増援に「ここは通さん!」と単騎で立ちはだかるものの、相打ちの形でAT大破。
・大聖堂に踏み込んだキリコ、法王モンテ=ウェルズの居場所を問うものの、神託を受ける場所は代々の法王しか知らないと言い張る枢機卿達。そこへ「教えてやろう、触れ得ざる者」と割り込んだ前法王テオ8世、焦る枢機卿達を意に介さず、「触れ得ざる者、キリコ・キュービィー・・・」「それに手を出した時にこうなる事は決まっていたのだ・・・」と呟く。
・大聖堂地下のモンテ=ウェルズ、教団を脅かすキリコに神の威光で裁きをと求めるものの反応なし。そこへ踏み込んだキリコ、「ここまで来れば、お前に用はない」と言い放つものの、「ならば、これを見るがいい」と逆上したモンテ=ウェルズは眠れるフィアナを引き出し、「さすがの触れ得ざる者も死んだはずの愛する者が生きていたとなれば動揺するか!」と嘲笑、「私は、その顔が見たかったのだ!死ぬがいい、キリコ・キュービィー!」と宣告。
・ところが次の瞬間、防衛機構によりモンテ=ウェルズの脳天が撃ち抜かれ、「神よ・・・。あなたは・・・キリコを・・・選ばれるのか・・・」と呟いて即死。「お前は、ここで死ぬ事は許されぬ」と呼びかけるワイズマン、「機能が停止する最後の一瞬に、ここのシステムへ我が意思を転移させた」とクエントでの破滅を免れた種明かしをして、「私は神として、より高みに上る・・・。そのためには、やはりお前の存在が必要だ」と告げる。
・神とは何だ?と問われたワイズマン、概念としての神は遥か過去に滅んだが、かつては人だったかもしれない者達が宇宙の真理に触れ永遠を手に入れて、高次元生命体となりおおせ神を名乗ったと明かしつつ、「だが神は、他の神の存在を許さない。ゆえに神は神と戦うのが宿命・・・。それこそが宇宙の真の戦い・・・」と続け、自分が勝ち残るためには因果を越えた存在たるキリコを取り込む必要があると説く。
・キリコを従わせるため、死すべき運命にあったフィアナを全力で蘇生させ生きながらえさせたと告げるワイズマン、「私は運命さえも支配する存在・・・神だ。その女を守りたくば、大人しく私の意志に従え」と服従を迫る。
・そこへ「果たして、そうでしょうか?」と割り込んだロッチナ、ワイズマンこそ全ての因果の中心となるこの地球にアストラギウスの民と己を転移させたと明かしつつ、「ですが、あなたもキリコに取り込まれたのです。私と同様に」「確かにフィアナの生命を救ったのは、あなただ。だが、その行動を決定付けたのは、キリコの存在だ」と指摘、「キリコはあなたの存在を否定するが、あなたはキリコの存在を必要とする・・・。既に主従は逆転しているのです」と言い放つ。
・「馬鹿な・・・!私は・・・神・・・!全てを超越する存在だ!」と焦るワイズマン、「今度こそ、お前を破壊する」と宣告してアーママグナムを撃つキリコに、「私にお前の力が加われば、真戦に勝利し、絶望の未来を越える事も夢ではないのだぞ!」と言い募るものの、「お前の夢など、俺には関係ない」とキリコ一蹴。
・駆けつけたテイタニアも合流、「我が命を聞け!」と迫るワイズマンに「既に私には補助脳はない。そして、私はネクスタントではない。私は・・・人間だ!」と拒絶。「ワイズマン。もうお前は眠れ」と一方的に宣告するキリコ。
・大聖堂から出てきたキリコ、フィアナを安全な場所に隠したテイタニアもオーデルバックラーを奪って合流し、ワイズマンの意志が宿る地上戦艦4隻とたい時、「俺とフィアナの運命を歪めた者を叩く」と宣告。「今日でマーティアルは・・・神は滅びる」とテイタニアも応じ、「俺は生きるために戦う。俺とフィアナの未来のために」とキリコが告げて、戦闘再開。キリコ&テイタニアは行動済みでもまた行動可能、ただしHP、SPとも全快・・・せっかく異能生存体発動させたのに。orz
・キリコがカン・ユーと戦闘時、セリフイベント。「ついにこの時が来たな!」と長きに渡る因縁と逆恨みをぶちまけるカン・ユーだが、「言いたい事はそれだけか?」と切り捨てるキリコ、「通してもらうぞ、カン・ユー。お前に用はない」と眼中になし。
・カレンがカン・ユーと戦闘時、セリフイベント。同じく決着云々を呼びかけるカン・ユーだが、「こっちはあんたなんて、どうでもいい存在なんだ!」と切り捨てるカレン、「あんたがキリコの邪魔をするってんなら、あたしが相手になってやるよ!あんたには、それなりに恨みもあるからね!!」と咆哮。
・3PPカン・ユー撃破。「いつか必ず、お前達に俺の偉大だを理解させてやる!」と捨て台詞吐いてエクルビスで逃げたカン・ユーだが、悲鳴とともに爆発音が轟き、「しぶとい、あの男の事だ。生きているかも知れないな」と冷笑するC.C.に、「どっちでもいいさ。また敵として現れたなら、迎え撃つだけだしね」とカレンが応じ、話を振られたキリコは完全スルー。(^^;
・3PP、雑魚殲滅後にワイズマン地上戦艦4隻を撃沈して戦闘終了。「私の存在を否定したお前達は・・・必ず後悔する・・・お前達は・・・絶望の未来を越える事は・・・出来ない。1億2000万年に一度の真の・・・崩壊で宇宙は・・・全ての時空は・・・完全に消滅・・・する!」と呪うワイズマンだが、「神様を名乗った奴にしちゃ、随分と悲観的な御仁だよ」とあっさり桂にいなされ、「始原の特・・・異点よ。その運命は・・・お前達では覆せ・・・ない。この歪んだ時空を・・・修復する事が出来る・・・としたら、それは・・・その者は・・・神で・・・しかな・・・い・・・」と呻きつつ、「キリコよ・・・。お前は・・・私を受け入れ・・・なかった事を後悔す・・・る・・・お前達に待っている・・・のは絶望の・・・未来だ・・・」と言い置いて爆散。
・ワイズマンの言葉から、集合無意識の伝えてきた時空修復に欠けた要素があるというのは事実らしい、と確信する桂達。一方キリコは、(ワイズマン・・・。この世界にお前は必要ない。俺も仲間達も、決してお前のような奴に従う事はない。それが神と呼ばれる存在であっても・・・)と瞑目。
・保護したフィアナの蘇生を待つキリコに、協力したロッチナが自分はあくまで公正な第三者としてキリコの行き先を見届けると表明、ワイズマンが再び復活するリスクを示唆。
・人間を超えた高次元生命体と根源的災厄、絶望の未来の関係を模索するゼロ、いずれにせよ1億2000万年に一度の真の崩壊と直面する事になると覚悟を示し、口々に賛同するZ-BLUEの面々。宿敵を倒して愛する人を取り戻したキリコも、「Z-BLUEでの戦いが終わらない限り、俺の戦いも終わらない」と告げて、引き続き協力を表明。
・フィアナはゴウト達に預ける事にして、次の作戦に単身参加予定のテッサを待つZ-BLUE。しばしの間をフィアナと共に過ごすキリコ、(フィアナが生きていた事を知った今、俺の中に光が生まれた。それを守るためならば、俺は戦い続けられる・・・。今日も・・・そして、明日も・・・)と独白。
・反抗作戦により皇国支配率82.9%に低下。
・Dトレーダーで、カン・ユーとの決着を振り返ろうとバニースーツを持ち出すAG、激怒するカレンに怯えつつ、ボーナスZチップ100Zget。預けておくとロクな事がないとバニースーツを取り上げるカレンだが、「どうしようかな・・・。何かのパーティーがあったら着ようかなぁ・・・」と無邪気に微笑み、「実は意外に気に入ってらしたようですね」と白い目で見るAG。(^-^;
・「見事、クエントの勇者の務めをお果たしになりましたね」とシャッコを称賛するAGだが、無言で睨みつけるシャッコ、「いい機会だから、言っておく。お前からは、あのワイズマンと同じ匂いがする」と告げつつ、「だが、俺もクロウと同じだ。お前の事をどこかで信じている部分がある」「だから、俺達を裏切るような真似はするな」と言い聞かせつつ、調子よくノセられて「商売、商売」を口にする。

●第39話:歪む因果
・北極海でテッサを拾って次の作戦に向かうZ-BLUE。かつて特異点としてサイデリアルに囚われていたオルソン、研究員から「鍵は3つ・・・」と聞かされており、時空崩壊対処に必要な3人目の特異点の存在を示唆。「それなら心当たりがある」と安請け合いする桂、千鳥かなめが普通じゃないからきっとそうだと能天気に発言。・・・何で忘れてるかな、あの時彼女と対峙してたってのに・・・(-_-;
・マクロス・クォーター格納庫で、「・・・まさにキリコ様々だ・・・」と何やら呟くクルツ、様子を訝しむ宗介に「俺達だけの秘密」と称して、「その・・・何だな・・・実は俺・・・キリコとフィアナの話題から盛り上がって・・・その・・・マオと寝たんだ」と明かすものの、「任務中に二人で居眠りしてたのではないのか?」と天然ボケかます朴念仁宗介。(^^;
・たまたまクルツの告白を耳にしたランカとシェリルが赤面、テッサが「こ、こういうところでそういう話をするのは風紀の乱れの始まりです!」と叱責しつつ、罰としてマオ少尉にレクチャー受けろと粋な配慮。
・Z-BLUEが部隊展開して陽動する隙に、宗介とヒビキの護衛でヤムスク11に向かうテッサ。人革連が過去に建造した研究都市施設ヤムスク11では、ブリタニア・ユニオンのプロメテウス・エクスペリメントに10数年先駆けて、ADW史上初の人類の手による人為的な時空震動の実験が行われていた、と説明するテッサだが、(そして、あそこにはカナメさんと私達の秘密も眠っている・・・)と独白。
・敵を待ち受ける間に宗介とプライベート通信でノロけるクルツ、死亡フラグ全開。(^-^;
・アマルガム部隊を自ら率いて現れたレナードだが、一人称が「俺」の荒っぽい口調で攻撃性を剥き出し、その変化を訝しみつつ戦闘開始。
・2PP、分析、撹乱かけてHP5000強まで削ったレナードのベリアルに、脱力で気力100まで下げて包囲し、プラーナコンバーター積んだクロウのり・ブラスタT&桂でトドメさしてSRポイントget、イベント発生。
・「なかなかやるな」と嘯くレナードを桂が挑発して誘き寄せ、陽動して注意をひいたところへ、クルツが「遅いぜ!妖精の目で、お前の機体のフィールドの状況はスケスケだ!意識の外から、一発で決める!」と必殺の狙撃を叩き込もうとしたところへ、突然クルツ機が狙撃されて「嘘・・・だろ・・・」と呟きつつ機体大破。「そんな!完全にレーダーの圏外から一発でASを撃ち抜くなんて!」とルカ、「スナイパー!それも神業クラスの腕の持ち主だ!」とミシェルが驚愕。
・赤コダールで姿を現した狙撃手カスパーが「残念だったな、ウェーバー・・・。お前の索敵範囲より、俺の射程の方が少しだけ長かったようだ」と嘯き、「万一の事を考え、君を配置しておいてよかったよ」と労うレナードがヤムスク11に同行するよう命じて、「悪くない作戦だった。だが、こちらの力は常に君達の予想を上回る。今までも・・・そして、これからもだ」と勝ち誇って後退。
・続けてレナードの残した敵増援と対峙するZ-BLUE、クルツに呼びかけるも応答なく、「俺達は奴の手の平の上か・・・!」と歯噛みするゼロだが、「諦めないって決めたんじゃないのかい!」と叱咤するマオ、「テッサにはソースケとヒビキがついてる!クルツだって死んだと決まったわけじゃない!あたし達のやる事はこの場を何とか切り抜ける事だよ!」と発破かけつつ、(やり逃げなんて許さないよ、クルツ・・・!あんたにはちゃんと責任を取ってもらうからね!)と独白。(;ω;)
・かなめにヤムスク11へ向かうと予定変更を告げるレナード、かなめに撃たれて前よりすっきりしていると嘯きつつ、「紳士的な態度で接するのも飽き飽きしたんでね」「これからは力ずくでも言う事を聞かせる」と宣言。
・一方ヤムスク11に先行したテッサ達、初めて来たはずなのに知っているかのような妙な感覚に戸惑う。「・・・先程、話したようにここは人類史上初の時空震動実験の場所であったと同時に・・・私達の・・・ウィスパードの秘密が眠っているのです」と口を開くテッサ、ウィスパードの詳細は伏せつつも、かなめが狙われた理由であると明かし、かなめをはじめ、ARX開発主任バニ・モラウタやレーバテインを組み上げたミラ等、宗介が多くのウィスパードに関わりが深いと告げる。(確かに・・・確証はないが、ナムサクのナミもそうだとすれば5人・・・レナードも入れれば6人・・・)と黙考する宗介に、「あなたは私達を救うために神様が遣わしてくださった救世主なのかも知れませんね」と微笑むテッサ。
・爆心地に近づくテッサ、17年以上経ってなお近付く者の精神を混乱させると警告し、当時の住民は精神を汚染され錯乱して悲惨な事態を起こしたと語り、人革連科学アカデミーの天才ドミトリー・ヴァロフが時空震動を起こすのに使ったシステム『全てを内包する領域』ことオムニ・スフィアを神根島の集合無意識と同様のものと推測、ヒビキ達のスフィアとの関連も示唆し、デ・ダナンやレーバテインに搭載するTAROSも『オムニ・スフィア転移反応』の略であり、ラムダ・ドライバもその応用と説明。
・近付く足音を聞きつけたヒビキが「俺にはジークンドーとブーストアップがある。それにいざとなればジェニオンを呼ぶさ」と後詰を申し出て、テッサと宗介は先行。そこへ追いついてきたクロノ改革派の兵士と対峙するヒビキだが、鎧袖一触で打ち倒し、(何だ、この手応えの無さ・・・。戦闘訓練を受けた人間だとは思えない・・・もしかして、機動兵器での戦闘も機体の性能に頼っているだけなのか・・・)と訝しむ。
・そこへ更に「・・・ヒビキ君・・・?」「・・・まさか、こんな所で再会するなんてね・・・」と現れたマキさん、「今の私はコード:ホワイト・・・。クロノ改革派の実行部隊隊員よ」と名乗り、ヤムスク11に用があると告げる。去年の4月にスカウトされたと明かすホワイト、世界を変えるためにクロノの一員になったと言いつつ、その意味を問われると「それを知る必要はないわ。私達はアドヴェント隊長の指令に従うだけだから」と言い放つ。おかしいと指摘されても「隊長は信頼に値する・・・。それだけじゃ駄目なの?」と問い返すホワイト、「きっと隊長も謝れば、あなたを迎え入れてくれるわ」「隊長と私なら、あなたを包んであげる事も出来るわ」と無邪気に微笑んでヒビキを勧誘。「俺は・・・!」と呻いて走り去るヒビキ。
・一方ヤムスク11では、クロノ改革派の仕業らしい爆破の混乱に乗じて独り逃走したかなめが、やはり爆発に巻き込まれて宗介とはぐれたテッサと遭遇、再会を喜び合う。
・ところが宗介の方はレナードと瓦礫に閉じ込められ、やむなく脱出のため手を組むことに。かなめは生きていると断言するレナード、「運がいいんだよ、彼女は。ちょっとあり得ないくらいにね」「彼女の運の良さは異常なんだよ」と指摘、「千鳥はいつも諦めずに行動してきた。自分に出来る範囲の事を判断し、強い意志と信念に従って」と反論する宗介に、「彼女は原因と結果の収束点だ。この世界がおかしくなったから今の彼女がいるとも言えるし・・・彼女がいるから、この世界がおかしくなったとも言える」と告げ、混乱する宗介に「この遺跡の最深部で千鳥かなめは亡霊と出会う事になる、必然的に。そこで彼女は歴史に終止符を打つ力と結合する」「過去も未来も現在もない世界を創るキーストーン・・・文字通りカナメになるんだ」「オムニ・スフィアとささやきの話さ。世界の混乱は、この地から始まったんだ」と断言。
・二人で地下を目指すテッサ達だが、(意識をはっきり前へ集中させないと正気が保てなくなる・・・)と不安を覚えるかなめ。ヴァロフ博士の研究装置をアマルガムに悪用させるわけにいかないと主張するテッサ、「・・・下手に扱えば世界中の人々の運命を翻弄する事になるだけの力です」と危ぶみ、装置は止まっているものの18年前に全力稼働していた時の精神波がこの時代まで伝わっていると指摘、大時空震動の影響で不安定だったADWと言う世界の方向性を決定付けたと説明し、「時空震動・・・つまりは次元力を制御するために人類が踏み込んだ禁断の領域・・・それこそが世界最初のTAROSです」と明かす。
・人体実験の繰り返しで完成に近づいたTAROSは、18年前に全力稼働テスト中暴走、ヤムスク11全体が精神汚染されて廃墟と化した。住人を汚染したイオタ波は距離と時間で減衰、タウ波は距離と時間に無関係に伝播し、一般人には無害ながら12/24の約3分間だけ世界中の新生児に影響してウィスパードを生み出した。その能力はオムニ・スフィアを通じて、別の精神波でどこかの未来から送られてくる未知の技術情報を受信するものであり、それらが生み出したASこそ世界の歪みの証、それによって変革した世界は時間災害、タイムハザードと呼ぶべきものと評するテッサだが、そもそもオムニ・スフィアの干渉が必然だったなら本来の歴史など存在しないとも疑問を呈する。
・同様の経緯を宗介に説明していたレナード、「この世界を勝手に歪んでいると決めつけている事が馬鹿げていると言っているんだ」「お前の言う本来の歴史に戻すという事は今の歴史を生きる俺達全てを否定する事じゃないのか?それが俺には気に食わない」と宗介に反論されつつ、「神になれば、この世界を正す事が出来る」と指摘し、例えば千鳥かなめが死んでしまったらそんな世界を創り変えたくならないかと指摘、カリーニン少佐は世界の間違いを是正する手段があると認めてレナードについたと明かす。
・妹テッサは自分の目的を知っていると断じるレナード、「過去を受け入れ、このまま歴史を続けていくべきだと考えている。前向きで立派だし、自己陶酔にはもってこいの理屈だ」と揶揄しつつ、「だが、あの娘の一番の動機は俺への反発だよ。俺のやる事を否定する事でしか、自分の力を示せないと思っているんだ」と決めつけ、そんな利己的な人間ではないと反論する宗介を意に介さず「そんな兄妹ゲンカも、もうすぐ終わる」と宣言。
・建造中の新たな最大規模のTAROSと時空震動弾を組み合わせて過去に干渉すると最終計画を明かすレナード、「触媒となるのは普通のウィスパードでは駄目なんだ。最も大きな力を刷り込まれた、おそらくは唯一の適任者が必要だ。ここでの事故で放射された精神波・・・タウ波の情報を最も大量に受け取った人物・・・。つまり、TAROS暴走の特異点・・・」「そう・・・千鳥かなめだ」と告げ、「未来からの技術情報をウィスパードに送ったのは正体不明の誰かではない。彼女だ。彼女が、これからそうするはずなんだ」と続け、「彼女が異常に幸運なのは、彼女が生きた特異点だからだ。言うなれば、彼女はささやかれし者、ウィスパードではなく、ささやく者、ウィスパリング・・・この世界をメチャクチャにしたブラックテクノロジーを過去に送ったのは彼女なんだよ」と冷笑。
・「・・・彼女はまともな人間だ」と真摯に反論する宗介、そんな真似はしないと断言。「それが不思議なんだよ」と部分的に同意するレナード、「あそこまで強く正しい少女が何故、過去に干渉を?彼女が受け入れられない過去というのはいったい何なのか?」等と楽しげに憶測を展開。「わかるものか」と切り捨てる宗介、「確かなのは、お前のような男に千鳥を渡すわけにはいかないという事だ」と断言し、本来の歴史に戻さない限りかなめは誰かに狙われ続けて元の生活に戻れないと冷笑するレナードに、(是正した歴史・・・幸せな人生を送る千鳥の側に俺はいない・・・そもそも俺と千鳥は出会う事はない・・・。そんな世界・・・俺には何の価値もない・・・)と黙考。
・何とか脱出口を開いたレナードが休戦の終わりを宣言して「さて・・・。殺し合いを始めようか?」と冷笑、(もし本当に、この男の計画が実現可能なら千鳥を平和な世界へ戻せる唯一の選択肢ではないのか・・・)と懊悩する宗介は「・・・今は・・・やめておく・・・」と拒絶。「俺は全世界を敵に回してでも、自分の目的を完遂するぞ」と宣告して立ち去るレナードを見送り、とにかく千鳥を先に見つけるしかないと決意する宗介。
・地下施設最深部まで到達したテッサとかなめ、共振と同様に意識が溶け合った状態でタウ波が照射される中心点と対峙、カプセルに閉じ込められた18年前の被験者の少女を確認。(本来の遺体はとうの昔に朽ち果てている。ここにあるのは彼女の存在の残滓・・・。長い年月をかけて彼女の精神こそがオムニ・スフィアを通じて顕現させたもの・・・この彼女の残滓こそが、ささやく者・・・。誰にもわからない、いつかの未来に復活して、より大きな力で今のあたしを支配する・・・)と理解するかなめだが、別の時代から届くタウ波を変換して放射するこの触媒を壊しても、いずれ同じ結晶は育ち根本的解決にはならないと推測、(ささやく者の出現が止められない・・・。ならば・・・)と考察。
・そこへ(よくわかってるじゃないか、我が娘よ。よく来たわね)と呼びかける思念が、何度も呼んでいたが抵抗されていたと告げ、(だがこれは、決められていた事・・・。お前はここにやってきた。もはや私を拒絶する事は出来ない。受け取るがいい、私の力を。受け入れるがいい、私の魂を)と宣告。
・カプセル破壊を試みるテッサに、「破壊・・・?その必要なら、もうないわよ」と冷たく告げるかなめ、もうここに用はないと宣言。ようやく追いついた宗介が駆け寄るものの違和感を感じて戸惑う中、テッサに銃を突き付けるかなめ、「すごく会いたかった」と言いつつも、「あたしにはやらなくちゃならない、大事な仕事があるの。ソフィアから頼まれた大事な仕事。あなたの事は大好きだけど、邪魔するなら殺さなくちゃならないの」と冷徹に言い放ち、「それがあの・・・カプセルにいた少女・・・」と歯噛みするテッサ。
・宗介の説得も功を奏さず、逆上したかなめはテッサを撃ち殺し、「あなたのせいよ!」と宗介も撃ち倒す。(何故こんな終わり方に・・・。千鳥・・・)と悔恨に暮れる宗介だが、(大丈夫・・・)(でも、もう無理はしないで。必ずあたしは待っているから、心配しないで・・・・)と語りかけるかなめの思念。
・駆けつけたヒビキの呼びかけで意識を取り戻した宗介、射殺されたはずのテッサも自分も無傷である事に驚愕、「あれは・・・千鳥が見せた可能性の一つだというのか・・・」と困惑し、ともかく施設の破壊から脱出しようとヒビキに促されつつ、(千鳥・・・。死の暗闇の中に届いた、君の声が・・・君の想いが・・・君が待っていてくれるなら、俺はきっと迎えに行く・・・!)と固く決意。
・一方、アマルガムに包囲され苦戦するゼロ達だが、突然現れた尸空率いる皇国軍がアマルガムを掃滅、「連中は粛清の対象だ」と言い放つ尸空。そこへジェニオンで帰還したヒビキと宗介、テッサは避難済みで、僚友クルツの不在を訝しむ宗介もレーバテインに乗り換え、皇国軍と戦闘再開。
・3PP、雑魚殲滅後に尸空を削ってイベント発生、戦闘終了。「お前達は絶望を知ったはずだ。何故、戦う?」と問う尸空、桂に「始原の特異点・・・。お前達こそ諦めを知るべきだ」と告げ、人の手で世界や過去を変えることは出来ないと断言。「俺は始原の特異点なんて名前じゃない!俺は・・・桂木桂だ!!」と啖呵切った桂、「やるぜ、オルソン!俺達二人で蟹退治だ!」と声をかけてオーガス・コンビネーションSP炸裂、尸空瞬殺。
・「言っておくぜ、サイデリアル!俺はこう見えても義理堅い男だ!特異点である俺が世界を救えるってんなら、誰に何と言われようとそれをやってやる!俺とオルソンで足らなきゃ、噂の3人目ってのを見つけてやるさ!」と啖呵切る桂に、「フ・・・」と静かに笑った尸空、「任務は果たした」と言い置いて撤退。
・クルツを捜索しようとするZ-BLUEだが、テッサを捕らえて人質にしたカスパーが出現、「ミスタ・Ag・・・レナード・テスタロッサはお前達に協力を要請している」と宣言。「あいつ・・・!もしかして、ヴィルヘルム・カスパーか!」と驚くクロウ、「先代ロックオンに聞いた事がある・・・。達人レベルを超えて魔人と言ってもいい腕を持つスナイパーだ」と明かす。
・そこへ「そして、俺の師匠でもある・・・」と割り込んだクルツ、「あんた、生きてたんだね!」と喜ぶマオに「当たり前だろ?俺はキリコの次に不死身な男だぜ。」と嘯くクルツ、「カスパーの野郎が生身で出てきたのが運の尽きだ。ここからあいつをぶち抜いてやる」と愛銃ウィンチェスターM70でテッサにはかすり傷一つ付けずに仕留めると宣言。
・「しかし・・・!」とミシェル、「そうじゃねえ・・・!お前のその位置・・・!」とクロウが異を唱える中、「奴までの距離・・・だいたい1650メートル・・・あの魔人カスパーでも、狙撃の限界距離は1500メートルってところだろうな」と無茶を認めるクルツだが、「だがよ、ここでテッサを助けるためにZ-BLUEがアマルガムに降ったら、待ってるのはロクでもない結末だ。ぼやぼやしてたら、テッサの事だ・・・。下手すりゃ、自分が足手まといだって焦って、あそこから飛び降りちまうかも知れねえ・・・そういうわけだ・・・。ここは俺の腕に賭けてくれや」と説き、息を呑むミシェルに「覚えとけよ、ミシェル。ここ一番で外さないのがスナイパーの絶対条件だ」と諭す。
・「信じているぞ」と応じた宗介に、「おう!」と答えるクルツ、(・・・くそ・・・。頭がクラクラしてきたぜ・・・きっと・・・もう俺は助からないだろう・・・)と出血しながら独白し、(ソースケ・・・。絶対にカナメを救い出せよ・・・)(テッサ・・・。絶対に助けてやるから、あんなネクラ男はさっさと見切りをつけて、いい男を見つけろよ)(本当は寂しがり屋のメリッサ・・・。もっと可愛がってやりたかった・・・お前みたいな女でも泣くのかな・・・。どうだろう・・・泣いて欲しいような、泣いて欲しくないような・・・。やっぱり、抱かない方がよかったかもな・・・)と思いを巡らせる。
・(そして、カスパー・・・。俺はあんたにとっちゃ落第生なのかも知れねえが、あんたのような奴になる気はねえ・・・あんたは確かに最高のスナイパーだった・・・。だが、標的を仕留めるためなら、無関係な人間への被害なんざ知った事じゃない奴だった・・・あれがあんたの言う本物の狙撃兵の姿なら、俺はそんな化け物になんかなりたくない。そして、仲間の生命をそんな化け物の好きにさせるなんてのは御免だ)と師を想うクルツ、(奴との距離が1650メートルという理由だけで諦める気はねえ・・・風、乱流、温度、湿度、タンブリング、コリオリ力・・・全ての要素を念頭に置いて、一旦クリア・・・。弾道イメージは直感で導き出す)と集中を高め、「俺の全てを懸ける・・・!勝負だ!」と狙撃。
・「ウェーバー・・・か・・・届く・・・わけが・・・ないは・・・ずだ・・・」と呻いて倒れるかスパーに、「ざまあ・・・みろ・・・カスパー・・・」と切れ切れに悪態つくクルツだが、宗介達の祝福の歓声の中、「へへ・・・見事なもんだろ・・・まさに俺の・・・生命を懸けた一発ってやつだ・・・」と呻く。「馬鹿野郎、クルツ!散々拒否っといて、最後の最後に貧乏くじを引くつもりかよ!!」と叱咤するクロウに、「あの世で・・・先代ロックオンと・・・腕比べでも・・・するさ・・・」と答えるクルツ、「ソースケを頼むぜ、ヒビキ。二人で仲良く・・・脱ムッツリだ・・・」「悪い・・・ソースケ・・・。もうお前のバックアップは・・・出来そうにねえ・・・」、そして「クルツ・・・」と涙するマオに「愛してるぜ・・・メリッサ・・・」と告げる。
・周囲に戦闘状態のアマルガムと皇国軍が多数乱入、「・・・現在の消耗した戦力でこの場に留まる事は全滅を意味する」とジェフリー艦長が決断、「ウルズ6の収容は断念するしかありません」「彼は既に・・・」とアルが冷徹に助言し、「ウルズ7。テッサの収容を」と自制したマオが無念に歯噛みしつつ命じて、テッサを収容し離脱するZ-BLUE。(クルツ・・・さよなら・・・)と心中呟くマオ。( ´;ω;`)
・(・・・自分が何をしたのかは、よく理解しているつもり・・・ソースケを殺し、テッサも殺した・・・かわいそうな二人・・・。二人の死はつらく哀しいけど、もう用のない二人・・・薄っぺらい友達ごっこも悲運の恋人ごっこも終わりよ。どうせこの世界は、そう遠くない将来、やり直す事になる・・・何が起きようと、誰が死のうと気にする必要はない・・・。あたしさえ、生きていれば・・・ソフィアから託された使命・・・。あたしは、この世界を救える唯一の人間・・・あの男はきっと、こうなる事を予見して、あたしをヤムスク11に連れてきた・・・。きっと今後すべき事の用意もしているはず・・・)と独白するかなめの元へ、「やっとお目覚めのようだな」とレナードが歩み寄り、「・・・準備は出来てるの?」と問われて「もう少しだ。メリダ島を落とした時から進めている」と即答、「じゃあ、行きましょう」と促されて「どこへなりと、我が姫」と猛々しく微笑。
・反抗作戦により皇国支配率81.8%に低下。
・Dトレーダーで「気のいい貧乏くじのスナイパーは早死にするジンクスでもあるのかよ・・・」とボヤくクロウ。クルツを案じながら尸空を怯ませたクロウの意志からボーナスZチップ100Zget。
・Dトレーダーでエースお祝い保留を宣言するAG、「あなたとの下ネタトーク・・・ワタシ、一生忘れません」とクルツの死を悼み、「気のいいスナイパーの死・・・。あの時の悲しみ・・・再びですか・・・」と故ロックオンに想いを馳せる。

●第40話:迫るクロス・オブ・ワールド
・メリダ島基地を預かるカリーニン少佐、レナードと共に帰ったかなめを出迎え、(彼女は変わった・・・わずか17歳の少女だというのにまるで世界を支配する王者のようなたたずまい・・・。本当に彼女が、あの千鳥かなめなのか・・・)とと戸惑いつつ、クルツの死には「・・・こちらもカスパーを失ったとはいえ、向こうもウェーバーの損失は大きいでしょう。場合によっては、奴はサガラより厄介な存在ですから」と冷徹に分析。
・「もう心配は要らないわ、カリーニンさん。ソースケとテッサは、あたしが殺したから」と告げるかなめに、「いや、彼等は・・・」と否定しかけるカリーニン少佐だが、「いいんだ、ミスタ・K」とレナードが制し、「君のため・・・そして、俺達を救うための神殿の建造は、もう既に完了している。その意図を察した敵達も来る・・・。それを、このメリダ島で迎え撃てば、全てが終わる」とかなめに告げる。「メリダ島・・・。こんな形で来る事になるなん・・・て・・・ね・・・」と口ごもるかなめに、(まだ千鳥かなめの感情も残っているか・・・)と冷静に観察するレナード。TAROSを見に行く二人を見送るカリーニン少佐、(あの純粋で真っ直ぐな少女は永遠に失われてしまったというのか・・・)と悼みつつ、(だが、それが彼女の運命だったのだろう・・・今さら何を迷うことがある・・・。私は、この世界を正すというレナードの言葉を信じたはずだ。ずっと感じていた、あの違和感・・・。この世界は歪められた世界・・・イリーナ・・・。君を失った世界は間違った歴史なんだ・・・全てをやり直すためなら、もはや私にためらいも迷いもない・・・)と己に言い聞かせる。・・・恣意的に捻じ曲げてるのはどっちもどっちなんだケド。(-_-#
・マデューカス中佐から各部隊の状況報告を受けるテッサ。日本では謎のロボット軍団がUCWにいたガイゾックの配下と判明、皇帝ズールと宇宙魔王、ハーデスも復活し、Z-BLUEも増強して対峙したものの消耗。一方宇宙では、ハマーンとギュネイの協力を得てザフトを中立化したものの、リディ少尉が離反してクロノ保守派に与し、リリーナを人質にされたものの保護に成功、やはり増強したZ-BLUEだが、ソレスタルビーイング号で補修中。
・各別働隊が消耗で動けないため、状況報告して単独でメリダ島に向かうと決断するテッサ、(レナード・・・。あなたのエゴに、この世界を渡すわけにはいかない・・・そのために私達は生命を懸けます)と決意。
・ヒビキ達には、レナードの真意が明かされ、「身勝手な時空修復」とゼロが酷評する傍ら、「あの男、過去を呪うか」と呟くキリコが「気持ちはわからんでもない。だが、それは未練だ」と切り捨てる。かつて、愛するフィアナを失う恐怖に耐えて時の牢獄を拒んだキリコに、「それが人間の在り方だ」と肯定するゼロ、「だから、俺達は亡くなった人間を悼み、少しでもより良い未来を迎えるために戦う・・・」と呟く。
・ウィスパード関連情報の秘匿をオズマ少佐ら経由で詫びられたヒビキ達だが、「あたし達の友達がさらわれた・・・。だから、助ける・・・ってだけの話です」と微笑んで受け入れるカレン。
・クロノ改革派の動きを訝しむガムリンや桂、アドヴェントが高次元生命体である可能性を考慮しつつ、未だに信じたいと感じると口々に言うものの、だからと言ってその行為は許せないと憤るカレンやミシェル。
・士官個室にこもっていると気が滅入ると食堂で愚痴るマオ、「・・・クルツの最後の一発・・・射程距離1650メートル・・・」「あいつが全ての生命を込めた極大射撃が、俺達の未来を繋いだ」と口にする宗介に、「最後まで、あいつらしかったよ・・・」と目を伏せ、クルツとの事はただの遊びと自分をごまかしながらも、「すまない・・・俺があの時にテッサを安全な場所に避難させていれば・・・」と詫びる宗介に、「・・・そんな事・・・言わないで・・・あなたもテッサも悪くない・・・。あいつがバカなのよ・・・それで全部・・・」と泣き崩れ、「あの・・・バカ・・・でも・・・好きだったの・・・」と本音を告白、「あなたは・・・死なないで・・・。お願い・・・あなたも・・・テッサも・・・みんなも・・・もう知っている人が死ぬのを見たくない・・・」と告げる。
・静かに肯定する宗介、戦友の死の悲しみには慣れていると独白しつつも己の心に疑問を抱き、(笑い方は少しは覚えたつもりだが、泣き方は、まだわからない・・・自分のような不完全な人間が肩を震わせ泣ける日が来るのだろうか・・・)と黙考、(どうしていないんだ、千鳥・・・。君の腕の中でなら、俺はもしかして泣けるかも知れないのに・・・)と想いを馳せる。
・一方格納庫で急造のレーバテイン用緊急展開ブースターXL−3に悪戦苦闘するサックス中尉、XL−2を二基強引にくっつけたが調整が難航して手詰まりとボヤく。「あなたは自分の背中に羽根が生えた状態を想像できますか?」と問いかけるアル、問題はXL−3でなくアル自身の身体感覚にある可能性を示唆し、「モーションマネージャは、システム上、私というコアユニットの下位におかれていますが、以前に比べてデータバスの転送量が激増しています」と指摘、「つまり、レーバテインがお前の肉体として馴染んできた・・・という事か」と納得するサックス中尉に、設計上は許容範囲内のデータバス転送量を「身体感覚」が圧迫している可能性に触れ、ライン増設を提案。首をひねったサックス中尉だが、(確かにアルは流体金属素子で構成されている上にラムダ・ドライバという謎のシステムまで搭載している。ただの機械ではない・・・バス幅を増やすというのは案外、解決策になるかも知れん・・・しかし、これ以上増設したら、ほとんど人間の脳と変わらなくなるぞ)と黙考、「・・・ここまで来たら俺も腹をくくる。やってみるか・・・」と突貫改造を決断、ピニオンと共に作業開始しつつ、(サガラ軍曹と同じく、俺もこいつの事を、もう機械だと思えなくなっちまってるようだ・・・)と独白。
・マクロス・クォーターを陽動としてメリダ島奪還に挑むトゥアハー・デ・ダナン、マデューカス中佐が「アテンション!」と号令する中、感傷や不安を呑み込み背筋を伸ばすテッサだが、(私は才気と力に溢れた指導者・・・。あらゆる困難を打ち破り、敵を苦しめ続けてきたミスリルの魔女よ。いつものように悠然と見下ろし、完璧な威厳に満ちた姿を見せれば、それだけで彼等の中にある不安や恐れは・・・)と己に言い聞かせつつ、ドジっ娘の本領発揮して床に蹴つまずき転倒。(^o^;
・(やってしまった・・・最後の訓示になるかも知れないというのに・・・)と独りパニックしてフリーズするテッサだが、敢えて手を差し伸べず暖かく見守る皆の笑顔に励まされ、(・・・私はバカだ・・・。一人で世界を背負った気になって一人で勝手に悲壮ぶって・・・戦いも世界も続くんだ・・・。この愛すべき仲間たちと共に)と立ち直る。
・レナードがメリダ島で時空震動を発生させ「歪んだ世界」を自らの望む形に創り変えようとしている、と改めて口を開くテッサ、「彼の言う歪んだ世界というものが、私には実感できません。少なくとも、今ここにある世界は私達が生きている世界です。今日に至るまで悲しい事も苦しい事もありました。後悔した事も運命を呪った事も・・・それでも私は、この世界を愛し、それが誰かの手によって破壊される事を認めるつもりはありません」と表明、(そうだ・・・。取り返しのつかない後悔も含めて、ここが未来につながる今だ)と心中同意するゼロ。
・レナードの時空修復の鍵となるかなめが、ウィスパードに情報を送るウィスパリングなる存在に意識を乗っ取られていると推測するテッサ、野望阻止のためかなめを救出すると宣言、「もしかしたら、私達が敗北して、レナードが時空修復を行っても、それは一つの平行世界を生むだけかも知れません。ですが、私は思います。人は・・・過去に戻ってはいけないのだと。もし、そうする事が許されるのなら、それは未来が意味を失う事を意味します。ですから・・・勝ちましょう!」と気合を入れて、拍手喝采。更にマオも「ここで負けるのだけはどうにも我慢ならない」と気炎を吐き、「ま・・・一足先に逝ったあいつは当分の間、寂しい事になるだろうけどね」とクルツを引き合いに皆の闘志を煽りつつ、(あんた・・・狙撃以外でも役に立つじゃない・・・行ってくる・・・。悪いけど、向こうであたし達が来ない事を祈っていてね・・・)と独白。
・奪われた古巣メリダ島に乗り込んだデ・ダナン、迎撃部隊の水中用MSにネオ・ジオンとアマルガムのつながりを推測しつつ、レナードが出てきていないと見て取り、「上等です。では、手下をさっさと片付けて、お利口打ったクソ野郎をご招待しましょう。トゥアハー・デ・ダナンは目標ポイントへ最大戦速!」と号令、切り札となるレーバテイン射出位置目指し、戦闘開始。
・テッサが魚雷で3機撃沈しつつゆっくり前進、3PP水中の敵を掃滅して目標地点到達、イベント発生、SRポイントget。
・急速浮上したデ・ダナンだが、肝心のレーバテインが起動せず、目前に巨大ASベヘモスが迫り、格納庫を直撃。重傷を負ったサックス中尉、レーバテインが起動できていないと宗介に詫びつつ戦死。「アル!さっさと目を覚ませ!」と宗介に叱咤されて起動したアル、整備中隊長エドワード・サックス中尉の戦死を確認すると、「私のせいでしょうか?」「私を起動するのに忙しくて、彼は自身の安全確保を怠ったと」と問いかけ、(アルはサックスの死に責任を感じているのか・・・?)と戸惑う宗介。
・サックス中尉の戦死は戦力低下としては微々たるものと分析するアルだが、「しかし・・・私はもっと大きな損失を感じています。」「彼はアーバレスト時代から私の面倒を見てくれた、私の身体を最もよく知る人間の一人でしたその彼が私を点検しない、私に話しかけない、二度と・・・これは戦略レベルを遥かに上回る損失です」と告げ、(悲しんでいるのか・・・サックスの死を・・・)と内心驚く宗介、自身の汎用性や効率性の低さがサックス中尉の死を招いたのでは、と懸念を述べるアルに、「お前のせいではない」と断言。
・テッサの号令一下、突貫するトゥアハー・デ・ダナンはベヘモスを退けて強行接岸し位置を固定、「さすがはわたくしから女帝の称号を強奪しただけの事はあるわね」とラケージが微笑む中、「行ってくるぞ、エド・ブルーザー・サックス・・・!」と言い置いて空へ飛び立つレーバテイン。基地内に突入してかなめを救うべく目標地点を目指す宗介、皆のバックアップを受けて「待っていろ、千鳥!今、行く!」と雄叫び、戦闘再開。
・4PP雑魚殲滅、宗介が目標地点に到達してイベント発生。「大丈夫だ、ヒビキ。そいつは自分の身は自分で守れる」と微笑む宗介、「レーバテインを頼むぞ、アル!」と言い置いて単身基地へ投入。ところが「どこを探しても千鳥も、それらしい装置も何もない・・・まさか、俺達は・・・!」と歯噛みする宗介、外へ戻って「俺達はレナードにはめられた!千鳥も奴も、ここにはいない!」と警告。
・更にダメ押しのベヘモス伏兵が出現、「ここまでがレナード・テスタロッサの罠か!」と憤るゼロ。そこへ必中の狙撃が飛来して宗介に迫るベヘモスを瞬殺、「う・・・そ・・・」と口ごもるマオらに、「どうよ?俺の復帰第一発目のスナイピングは」とクルツがドヤ顔で登場。(゚ー゚;
・レイスとマッカランに回収されて生還したクルツ、(だが、そんなもんウダウダ説明する気はねえ。白馬の騎士は思い切り劇的にクールにキメるもんだ。さあ、メリッサ。奇跡の生還に涙しろ!駄目押しのキメ台詞は、『お前のピンチなら、あの世からだって駆けつけるさ』だ!)と独りニヤけるものの、「最悪・・・」と顔をしかめるマオをはじめ、「あたし達の涙を返してよ」とカレン達も口々に難癖つけて、「残念だったな、クルツ・・・。お前は死んでこそ華のキャラだったようだ」と苦笑するクロウ。
・「皆さんの言葉が理解できません」と戸惑うアルに、「教えてやる、アル。みんな、喜んでるんだ」と微笑む宗介。更にピニオンが「喜べ!サックスの親方、死んでねえぞ!何とか生きてる!」と通信して、「今、私は最適な戦術を発見した時と同様の状況になっていますが、これが・・・」と戸惑うアルに、「そうだ。それが嬉しいという感情だ」と肯定する宗介、「やるぞ、アル!こんな所で俺達は足踏みしている暇はない!」と発破かけ、「さっさと敵を片付けて、私は緊急展開ブースターの再調整をサックス中尉にお願いします」と応じるアル。
・見せ場のつもりが当てがはずれたクルツも合流、(俺も仲間達も世界も千鳥もお前の思い通りになってたまるものか!)と宗介が闘志を燃やして、戦闘再開。
・マオがクルツの援護で敵撃破してセリフイベント。「どうだい、姐さん!バッチリのコンビネーションだろ!戦場でも俺達は一心同体だぜ!」と勝ち誇るクルツに、「バカ・・・:と嗜めるマオだが、(まるで小娘だ・・・。今になって生命が惜しくなってきた・・・あのバカが生きているなら、あたしも生きたい。この世界で・・・)と暖かく微笑。
・6PP敵全滅して戦闘終了。
・敵部隊動向や資材流通等からレナードがメリダ島で時空修復のシステムを用意していたのは間違いないと断言するテッサ、「レナードはシステムごと、どこかに転移したのでしょう」と推測。そこへ極東支部の大塚長官から急報が入り、第3新東京市跡地にアマルガム部隊出現とのこと。急ぎドラゴンズハイヴとラー・カイラムに相模湾で合流するよう連絡するテッサ。
・第3新東京市跡地のTARTAROS中枢で、「TARTAROSを使わなくても、これぐらいの転移は今の俺にとっては造作もない事だ」と勝ち誇るレナード、「この地点を時空修復の基点に選んだ意味は?」とかなめに問われて、「ここは、そういう意味を持った場所なんだよ。そして、おそらくここでなければ、あれの力を活かす事は出来ないだろうと思ってね」と第3新東京市に所縁の切り札を思いほくそ笑む。
・「そして、彼等は俺の計画に必要な要素を知ったら、確実に止めにくる」とZ-BLUEの行動を予測するレナード、「馬鹿げている・・・。あたしさえいれば、どうとでもなるのに・・・」と呆れるかなめに、「彼等はそれを理解できない。いや・・・したくないと言った方が正しいだろう」と冷笑、「もうすぐ全ての準備が整う。その時が新しい世界の始まりだ」と告げる。「全てを終わらせ、全てを始める・・・そう・・・。それがソフィアに託されたあたしの使命・・・」と無表情に呟くかなめ。
・皇国支配率78.7%に低下。
・Dトレーダーで、マオに照れ隠しであっさりあしらわれるクルツ、遊びだったと言っていたとAGから告げ口され、慌ててマオを追いかける。それを見送るAG、クルツに援護されたマオからZチップが生まれたと言ってボーナスZチップ100Zget、「Zチップは嘘はつかない・・・。あれがマオ様の本音という事ですな」と微笑、クルツの生還とカップル成立を祝福。

●分岐シナリオ
・選択肢は「シャアのところへ行く」

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