文化・芸術

府中市美術館:春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術

GWの平日午後に鑑賞。

会社福利厚生の一環で団体料金割引、ありがたい。

 

府中市美術館:春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術

 

  • 二十五菩薩来迎図
    • 最初と最後だけ単独の菩薩、ちょうど推しの観音様と大勢至菩薩様。中央のお釈迦様と阿弥陀如来様を挟む構図なので、おそらく阿弥陀様の脇侍だから。縁起が良い。
  • 地獄極楽図
    • 往生要集の解説図的なシリーズ。
    • まず六道それぞれ。そうか、修羅界って天界から帝釈天ら天軍が攻め込んでくるのか・・・忉利天とか天界の内訳までは描いてなかった。
    • 続いて閻魔庁と八大地獄、極彩色でインパクト強烈。鬼の獄卒以外にも蛇とか鳥とか結構いるのが印象的。
    • 極楽浄土は流石に美麗・・・
  • 禅画
    • 素朴な風合いに独特の描写で、よくわからないなりに趣深い絵が多い。
    • 虎と猫がやっぱり可愛い。
  • 寒山拾得
    • 知らなかったけど、実在の風狂僧だとか。掛け軸2幅で天の月を指してるのが印象的だった。
  • 八臂弁才天像
    • 頭に小さな宇賀神様を乗せた弁天様、八臂に色々持ってたけど解説が欲しかった・・・
  • 鍾馗と遊女図
    • 糸を垂らして鬼を釣ってる遊女の表情が何とも無邪気に楽しげで、でも後ろには鬼の天敵たる鍾馗が怖い顔で仁王立ち。
  • 波乗り観音図屏風
    • 今回一番美しく印象深かった作品だけど、意匠は謎だらけ。巨大な鯉の背で波乗りしてる観音様は涼しげな美貌。見送る女性も涼やかな笑顔で、その後ろにはお供してるかのような鬼・・・???
  • 伊藤若冲
    • 白象図とか、シンプルで荒削りな描線なのに、目とかものすごく印象深い。流石若冲としか。
    • 猿蟹図の猿の表情もワルそうで趣深い。
  • 於竹大日如来
    • 国芳の流行りネタ?台所道具や民衆の崇拝が皮肉げで面白かった。
  • 円空
    • ギャラリーフェイクで印象深い話だったけど、遂に実物を拝見。どこか南国趣味的な独特の造形が強烈。
  • 蘆雪
    • 子犬達がシンプルながら何とも愛らしい描写で流石。

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武蔵野文化センターで落語鑑賞

三鷹市芸術文化センター星のホールで落語鑑賞。

最初、間違えて光のホールに行ってしまい焦ったけど、幸い徒歩15分程度の距離だったので、時間ギリギリで何とか間に合った。(^^;

金原亭乃ノ香:子ほめ
柳家やなぎ:金明竹
宝井琴梅:正直車人
柳家さん喬 :棒鱈  唐茄子屋政談

1つ目は、若さ溢れる元気さで面白かったけど、所々で「これは誰のセリフ?」と考えないとわからない箇所があったので、技術的にはまだ先達に及ばない感じ。
2つ目は、上手下手とは別の領域で、なんだかピンと来なかった・・・上方との文化の違いかも。(-_-;
3つ目も、長かったけどあまりピンと来なかった・・・単純にトピックへの興味の問題?まぁいい話なんだろうけど。
4つ目は、流石に凄く面白かった。一人の人間が、こんなにも自然に、複数の役を演じ分けて見せられる事にも感動。

帰り道、最近お気に入りの横森に立ち寄って、遅めのおやつ。
撮影前にフォークを入れてしまったのはご愛嬌。(^^;
バナナのケーキも、食べてみると意外としっかりしててボリュームあり。
食物アレルギーの相方も全く問題なし、ありがたや・・・(^-^

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東西狂言の会@三鷹市公会堂

野村萬斎さんを目当てに、三鷹市公会堂の光のホールで、東西狂言の会を鑑賞。
結構離れているので自転車で行くつもりだったけど、何だかゲリラ雷雨の可能性ありと言うので、少し余裕みて徒歩で遠征。

・無布施経:野村 萬斎 ほか
・磁石:茂山 あきら ほか
・文荷:野村 万作 ほか

狂言は初めて見たけど、思ったより全然面白かった。
一番良かったのは無布施経、萬斎さんの軽妙ながらも重厚で説得力のある演技に大笑い。( ̄▽ ̄)
次は文荷だけど、何ともヒドいお話・・・そこまでこきおろさなくても。(^-^;
磁石は西側の演目なせいか、どうも騒がしい感じで、あまり感情移入できず。文化の違いかも?

夕方、帰途にある横森カフェで遅めのおやつ。ラズベリーチーズケーキが、爽やかで絶妙。(*´Д`*)


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ミュシャ展@国立新美術館

六本木の国立新美術館でやってるミュシャ展を鑑賞。

まずは早めに出て腹ごしらえ。
秋葉原の山本屋総本家に行って、味噌煮込みうどんのお昼。アレルギー持ちの相方はきしめんで、とりあえず美味しくいただけました。(^o^
濃厚な味噌と出汁に独特の歯ごたえの固麺は、流石本場の味。

で、午後早めに六本木の国立新美術館へ。
パリの街を彩るお洒落で華やかなポスターの、イラストチックなイメージが強いけど、結構重たいテーマの大作もあってちょっと意外。
でも、どこか幻想的な構図と透明な空気感は共通していて、思わず魅入られる事しきり。(*´Д`*)
一部は撮影可だったので、何枚か撮ってきた。

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一通り見終えて、まだ陽も高かったので、近くの東京ミッドタウンを散策。
芝生に富士モチーフの展示とかあって、ビル群との対比がなかなか面白い。( ̄ー ̄)
窓に夕焼けのビル群が映り込んでたり。

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ちなみに夜は地元のかつくらで夕飯、定番の大海老カツとヒレカツ。
こちらもボリューム満点でコストパフォーマンスも良く、大満足。

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ミレイ展@東急Bunkamura

今日はせっかくの晴天3連休でもあり、午後から渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでジョン・エヴァレット・ミレイ展へ。
もうすぐ終わりで昼間は混んでるそうなので、まずは地元・吉祥寺DevaDevaで遅めのランチ。食べ終わって出てきたら入店待ち行列できててビックリ。(@_@;
少し時間ズラし、チケットぴあで前売り券(当日券より100円安い大人¥1,300)買ってから渋谷へ。

16:00頃Bunkamuraザ・ミュージアム到着、当日券売り場の行列を横目にさっさと入場。
入り口辺りは相当混雑、行列にはまり込むと何時間かかるかって感じなので、適宜ショートカットしながら先へ。

・オフィーリア
流石に目玉の逸品、行列どころか人だかりで進まず。大物なので後ろからでも十分鑑賞できたけど。
草木や花々と水面の精緻な描写が圧倒的。その中で沈みゆくオフィーリアの何とも言えない表情が・・・凄いけど、あまり身近で見たい絵じゃないって感じ。(^^;

時間遅めにしたおかげもあり、ここから先は人もさほど多くなく、割と余裕もって見られた。

・1746年の放免令
「写真じゃないの、これ?!」ってのが第一印象。服の布地の質感といい、犬の毛皮や尻尾の質感といい、とても人が絵筆で描いたものだとは・・・(@_@;

・信じてほしい
娘を問い詰めてるらしい父親、娘の背に回した手には必死で隠そうとしてる手紙が・・・
何だかわかんないけど物語を感じ、立ち止まってしばし鑑賞。

・北西航路
老いと誇りに満ちて一癖ありげな老船乗りの、したたかな表情と拳の力感に見惚れることしばし。こういうお爺ちゃんカッコいい。(^o^

・初めての説教/二度目の説教
こういうのをファンシー・ピクチャーというらしい。最初は緊張してかしこまって聴くものの、2回目となるとウトウト・・・可愛い〜(*^-^*)

・きらきらした瞳
若さ故の無垢な野心というか生意気盛りというか、ちょっと危なっかしい力に満ちた目の輝きと、小生意気にも見える唇が印象的な1枚。

・旦那様当ての手紙
偉い人に大事なお手紙を届ける少女、上目遣いに見上げる瞳には、幼子ならではの愚直な観察に、そこはかとなく卑屈と打算の気配が・・・(^^;

・国王衛士
長い務めを終えて解任される老衛士。華やかな王宮に相応しい深紅のお仕着せが、老い衰えた姿とは対照的で痛々しい。その顔には忠誠を貫き通した誇り、何とも言えない哀愁と諦念・・・健気なお爺ちゃんカッコいい。(T^T)

・ハートは切り札
肖像系で一番気に入ったカモ。カードでくつろぐ3人娘はそろそろ結婚適齢期、いい男捕まえてやるオーラ全開、でもちょっと弱気にも見えたりして・・・三人三様の奥深い表情に見惚れることしばし。f(^o^;

・エヴェリーン・テナント
議員先生のご令嬢の肖像画。ちょっと澄まして溌剌とした表情、赤のドレスのドレープの信じられないような写実性に、立ち止まってしばらく見惚れた。

・露に濡れたハリエニシダ
トリその1の風景画。流石イギリス妖精の郷って感じで、ピクシーとか飛んできそうな朝の森の光の情景。ぼんやり霞んで幻想的・・・

・穏やかな天気
トリ真打ちの風景画、写真のごとき精密さで描かれたスコットランドの森の一幅。手前の木の葉はくっきりと描かれ、カワセミの青は目に鮮やか。中間の木立はちょっとボヤけて黄色く、更に奥には艶やかに紅葉した木々がぼんやり霞み、湖面は全てを鏡のように映し出す。何の変哲もない風景とも言えるけど、均質に空間を切り取る写真じゃ絶対表現できないだろうって幻想的な一枚。ちょっと離れてしばし堪能・・・(*^.^*)

出口前で¥2,500のカタログと絵はがき数枚購入して鑑賞終了。
写真かと見紛う精密さもさることながら、人物の表情の深さを堪能して大満足。(^-^

出たところのカフェでお茶してホットチョコレート&タルトタタンで一服、わりと美味しかった。
夕食は地元に戻ってオーガニックイタリアンのトスカーナへ。相変わらず何でも美味しい。(*^-^*)

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文学座「久保田万太郎の世界」観劇

連れ合いの旧友が出演するお芝居に行って来た。
文学座OfficialBlog: 【自主企画】「久保田万太郎の世界」のおしらせ

場所は以前も行ったことのある有楽町線小竹向原駅徒歩5分のサイスタジオコモネAスタジオ。地下の数十席しかない小っちゃなスタジオだけど、その分至近距離で演技に接するので迫力あり。
空調がちょっと強すぎたり弱すぎたりするのが難ではある・・・(-_-

演目は休憩はさんで2つ、「雪の音」と「不幸」。
もの知らずの自分は存じ上げなかったけど、久保万って独特の語り口等で非常に高名な方らしい。(^^;

内容は・・・役者さんの演技力が命の、何とも不思議な小世界。
「雪の音」は雪降る年始の一夜のささやかな物語。元芸者のオバ様と家事手伝いの女性が二人暮らしの家に、旧知の元芸者さんが久方ぶりに訪れる。挨拶の後きりだした相談事は・・・
「不幸」は父娘二人暮らしで御難続きの商家で、訪れた叔父さんと出入りの業者さん(?)の4人が語り合う人生の機微、みたいなお話。
どちらも何程のこともない極ありふれた庶民のささやかなエピソードに終止。でも、何てことない庶民のささやかな悲哀や感慨、したたかさ等、役者さんが生き生きと力強く演じて思わず引き込まれた。知人の演技も、しっとり落ち着いた挙措のなかに悲しみを越えて凛と立つような、女性ならではの強さがにじみ出るようで素敵。流石文学座。(^_^
更に、一室のみの小さな舞台を凛と引き立てるのが、襖の開け閉めや畳の上での立ち居振る舞い、座布団やお膳の取り扱いなど、昭和の古き良き和の文化。役者さんたちの一挙手一投足が、今の日本人の感覚からすると凄くエキゾチックで新鮮な異文化に見えたり。「万太郎調」と言われるらしい独特の語感と相まって、何とも不思議で魅力的な小世界を堪能できました。(*^-^*)

ちなみに、会場1Fのカフェ&雑貨屋サイマーケットは、オーガニック/エコ系に気合いの入ったお店。芝居のチケットに割引券のオマケが付いてたのもあり、観劇後にお茶してきた。
ノンカフェインコーヒーやバーガー等、いずれも美味。食物アレルギー持ちの連れ合いも特に問題なく、美味しくいただけて大満足。(^-^)
雑貨屋の方では、アクセサリーや住まいの雑貨からオーガニック小麦粉など食料品まで幅広く取り扱ってたり。オーガニックポテトチップスなんて珍しいものもあり購入。
こういうお店がもっと増えてくれると、もっと生きやすくなるんだけどネェ・・・

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ロシア皇帝の至宝展

先日行った西本智実さん指揮のロシア皇帝の至宝展記念コンサートでおまけにチケット付いてたので、ロシア皇帝の至宝展 - 世界遺産クレムリンの奇跡 - に行ってきた。
何故か一人頭チケット引換券が2枚付いてたのに気づかず、2枚が無駄に。もっと早く気づいてりゃ誰かにあげるとか出来たのになぁ・・・

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行く途中、近所の猫がダルそうにねそべってたのでご挨拶。梅雨入り直後なのに晴天で助かったけど、熱いよねぇ・・・(^_^

場所は両国の江戸東京博物館。両国駅から徒歩3分、すぐ見えるので迷いようもなし。
二本足で立ってるようなヘンな形の巨大建造物で、1階の展示室以外にも図書館だの常設展示だのといろいろあるらしい。引換券をチケットに換えてもらい、まず展示室へ。

展示されてるのはクレムリン博物館のあれこれ。帝政以前の時代から雷帝やエカテリーナなどと、順を追って工芸品やらイコンやら典礼用武器やらを見ていく形。
特に印象に残ったのは、やっぱり武器の数々。宝石をちりばめた皇帝の曲刀は、持ちにくそうだけど風格は流石。火打石式の銃にも凝った細工が施されてて、ヘラクレスのネメアの獅子退治と聖ジョージのドラゴン退治が彫り込んであったりする。
最後の方の小劇場では、いかにも金かかってそうなCG映画でウスペンスキー大聖堂内部の様子が見れた。でもこの手のコンテンツなら、別に特別なイベントでなくても良さそうな・・・
それにしても、ロシア人ってやっぱりデカい。聖職者の衣装とか鎧とか展示されてたけど、どれも日本人が二人入っちゃいそうなサイズ。(^^;
初公開とかうたってるクレムリンエッグは、まぁ綺麗だけどそんなに凄いものでもないような。全般に目玉というか大物が乏しい感じで、時間の無駄とは言わないけれど、これ単独だったら絶対来なかったろうなぁ・・・って感じ。

だいたい2時間くらいかけてゆっくり回った後、同じチケットで入れるというので上階の常設展示を覗いてみた。こっちは江戸と東京それぞれの地理とか風俗とかいろいろ。やけにだだっ広い空間を使って、日本橋とか建物とかまで再現してる大掛かりな展示。

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日本橋の下にはかなりデカい芝居小屋が建ってて、中には当時の歌舞伎のいろんな舞台仕掛け解説や、実物大の舞台模型が展示。

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芝居小屋の前は広めの休憩所になってて、山車が展示、なぜか関雲長が鎮座。(^^;

結局そこまでで力つきて、東京の方の展示はパス。江戸の方だけで1時間くらいはかかったはず。全部見るならこれだけで一日仕事だなぁ・・・
でもおまけのおまけにしてはなかなか楽しめたカモ。

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