Fate/StayNight[RealtaNua]桜ルート(2)
三周目桜ルートの五日目から。
●2/4
・セイバーの反対を押し切って一人登校する士郎。廊下で凛と出会い、桜のことを相談するか迷うものの、凛は「次に会う時は敵」と宣言した自分がなめられたと激怒。
・選択肢
桜の事を相談する
→昼休みに屋上で相談することに。
・慎二がマスターだったことを明かし、桜の身の危険を相談する士郎。凛、桜を自分で保護するよう勧め、更に慎二の情報をもらった礼として、街を騒がせる原因不明の昏睡事件が柳洞寺のマスターによる魔力収集だとの情報を提供。
[商店街]
・夕飯の買物すませた士郎をイリヤが単独で待ち伏せ。仰天する士郎を無邪気な少女の貌で振り回し名前を聞き出したイリヤ、セラの目を盗んでわざわざ会いにきたと告げる。
・選択肢
俺は嫌いじゃないぞ
→無邪気に喜ぶイリヤと1時間ほど話し込む士郎。
[公園]
・これだけは聞かなければ、と決意を固めた士郎、衛宮切嗣を知っているかとイリヤに質問。イリヤ「知らない。そんなヤツ、わたし知らない」と無感情に答え、バーサーカーが起きちゃうからと帰宅。また会えるかな、と思わず言ってしまった士郎に、明日も気が向いたら来てあげる、と嬉しそうに微笑むイリヤ。
・去り際に不意に振り向いたイリヤ、本当は切嗣を知っていると明かし、「・・・そう、わたしが生まれた理由は聖杯戦争に勝つことだけど。わたしの目的は、キリツグとシロウを殺す事なんだから」と言い置いて立ち去る。
[衛宮邸]
・しばらく桜を泊まらせるとセイバー、藤ねえに宣言。
・選択肢
自分で言う
→ちょうど訪ねてきた桜を迎えた士郎、自分の口から、1週間程泊まって欲しいと頼む。
・静かな眼差しで理由を尋ねる桜に、嘘だけはつけないと沈黙する士郎、「・・・わたしが心配だからですか?」と桜に問われて肯定。藤ねえから間洞臓硯に電話して許可もらい、お泊まり確定。
・桜の入浴中に客間の支度をする士郎、桜が出入りするようになった経緯を回想。4年前に慎二と知り合い間洞家を訪ねて桜と初対面、当時は暗い目でぼんやり佇んでいたが、今では明るく笑い、弓道部のエースでもある。1年半前にバイト先で肩を痛めた士郎が、火傷の跡がどうこうと難癖つけられ、弓道部を退部。その後、怪我が治るまでお手伝いする、と桜が申し出て今に至る。
・セイバー、桜は目が悪いのか?と士郎に質問。Noと答えた士郎に、柱や壁にぶつかりまくる桜は目測を誤ったように見えたとコメント。
・1時間も風呂から戻らない桜を案じる士郎。
・選択肢
様子を見に行ってみようか
→ノックしても返事がないので焦る士郎。
→やっと返事をした桜、風呂で寝てしまったと回答。ところが直後に倒れる音が。
・飛び込んだ士郎、高熱で倒れ苦しげに胸を掻きむしる桜を発見。士郎、煩悩に惑わされつつも、慌てて桜を抱き上げ客間へ運んで寝かしつける。
・柳洞寺のマスターについてセイバーと情報共有。セイバー、柳洞寺はサーヴァントにとって鬼門と告げ、迂闊な侵攻を戒めつつ、セイバーらしい正面からの力押しを提案。
[Interlude:柳洞寺山門]
・唇から血を吐き白刃を取り落としたアサシン佐々木小次郎、「・・・なんと。よもや、蛇蝎魔蠍の類とは」と呟く。石段を登ってきた何者かは、山門を守るアサシンに認識さえ許さず、偽りのサーヴァントたるその臓腑より”暗殺者”のサーヴァントを召喚。
・「所詮は我が腹より這い出るもの、ろくな性根ではなかろうよ・・・」と凄絶に微笑んでアサシンは喰い尽くされ、蟲の群れと月輪に見届けられて真アサシン誕生。
[柳洞寺山門]
・山門には守り手の姿なし。セイバー、一瞬刀らしき影を認めたものの、消滅したため気のせいと判断。
[柳洞寺]
・柳洞一成を含む50人近い住人はすべて昏睡状態。本堂には既に刺殺された葛木宗一郎の亡骸、そして傍らには奇怪な短刀を手に佇むキャスター。
・士郎、キャスターが手にするルールブレイカーが桁違いの解呪能力を持つと見抜き、マスターとサーヴァントの契約さえ断つかも、とセイバーに警告。
・キャスターが主を手にかけたと早合点したセイバー、義憤に燃えてキャスターに迫る。「こんな事になるのなら本当にそうしてしまえばよかった・・・!」と血を吐くように哄笑するキャスターもまた、一撃で斬り伏せられて消滅。
・立ち去ろうとした士郎、本堂で誰かの視線を感じて動揺。セイバーには感知できず、気のせいと判断して立ち去る二人。
[Interlude:柳洞寺本堂]
・士郎&セイバーが立ち去った後、突然現れた黒い影が、残された葛木宗一郎の屍を呑み込む。続けて、本来聖杯に吸収されるべきキャスターの魂さえ呑み、音もなく泣き、苦しげに悶え、咽び、(・・・タリナイ)と言葉も感情もなく痛みを表現。・・・イヤ怖いんですケドこれ。声は桜か?(-_-;
●2/5
[衛宮邸]
・朱一色に血塗られた無人の街を彷徨う悪夢。凛を見つけて何故か追跡する士郎、歩く凛に何故か走っても追いつけない。学校に至り、教室に踏み入ると、背徳的に美綴の生き血をすする凛。続けて士郎も補食され、首筋に噛み付かれて生き血を啜られ、溶けていく幻想。
・続けて大火災の悪夢、業火の中で死の気配に絡み付かれながら、空に黒い太陽を見て更なる恐怖に駆られた幼い士郎。
・目覚めた士郎、実際には記憶にない黒い太陽を訝しみつつ、考えようとすると吐き気と目眩で阻まれる。
・珍しく発熱して寝込んだ士郎、学校は休んで休息。桜も看病のため強引にずる休み。うとうとした士郎、桜の「大好き」発言に烈しく動揺してラブコメごっこ全開。・・・あぁもーこいつニブいはウトいはでイライラするっ!(=_=#
・熱は下がったものの顔色悪い士郎に、魔力が不足していると指摘したセイバー、柳洞寺に魔力を吸収する仕掛けがあったかもと推測。
・選択肢
外に買物
→イリヤとの再会の約束を果たすべく、セイバーと桜に黙って外出。
[公園]
・隠形するイリヤに気付かない士郎、いきなり呪縛されて仰天、油断と未熟を諭されて反省。
・士郎への殺意と興味の間で揺れるイリヤ、手みやげのたい焼きでとりあえず懐柔され、他愛ないお話タイムに。イリヤはメイドのセラとリーゼリットと共にやってきたらしい。
・イリヤの居場所を気にした士郎に、イリヤが遠見・憑依系の魔術で視覚のみの転移を施し、アインツベルンの城内でセラとリーゼリットを目撃。セラはイリヤの教育係、リーゼリットは3番目のドレス(ヘブンズフィール)をイリヤに着せる役だとか。
・イリヤ曰く、遠坂家やイリヤの特性は力の流動、転移。例えば遠坂の魔術師は魔力を宝石に移し替えて純度を保てる。応用で他人の意識を力技で宝石や人形に転移することも可能。ただし他人の意識にかける転移は成功率が低いため、転移を得意とするイリヤでも攻撃には使わない。むしろ自分の意識を使い魔等に転移させて遠隔制御する方が適切。ただし魂を持つ生きた使い魔に自分の意識を移す場合、主導権は使い魔側となる。
・魂を持つ使い魔に意識を移して支配するのは、転移でなく転生の域の大魔術で、並大抵の魔術師には不可能。魂のない使い魔を作って操る手もあるが、あまり強くは作れない。もとより本体が老いて死ねばそれまで。
・物質界において不滅なのは魂のみだが、肉体なしにはこの世に留まれず、肉体を得れば有限の死を宿命付けられる。遠坂やアインツベルンの魔術ではそれが限界。
・イリヤと明日も会う事を約束して帰宅する士郎。
[衛宮邸]
・抜け出したためセイバー&桜から大目玉くらった士郎、道場でセイバーにしごかれる。
・学校休んだ士郎を案じた凛からtelで、またもや大目玉。士郎、柳洞寺のマスターはキャスターに裏切られて死んだ、と報告。・・・いや誤解ですけど。キャスターの言動から察しても良さそうな・・・
・夕方、桜を連れ戻しに慎二が乱入、桜の目の前で妹を楯にする気か等と言いたい放題。
・選択肢
殴る
→実力行使しようとした士郎の機先を制し、桜が割って入り、慎二に従うから士郎の前ではやめてくれ、と懇願。それなら衛宮家滞在を許してやる、と慎二は一転、上機嫌になり退散。・・・何しに来たんだコイツ。(-_-#
・気を取り直して夕飯支度中、再び高熱で倒れる桜。士郎が慌てて桜を客間へ運び寝かしつける。
・選択肢
深山町(多分新都でも同様)
→Interludeとか挟み、柳洞寺でランサーは真アサシンに殺され黒い闇に呑まれる。
→凛と休戦後、言峰綺礼と情報交換
→イリヤを客として招く
→夜に巡回中、臓硯と凛&アーチャーの対峙に遭遇、突如現れた黒い闇に呑まれてDEAD END
→タイガー道場:愛が足りない(^^;
桜が心配→桜の身を案じて夜の巡回中止。士郎に同意してくれたセイバーに御褒美のお茶菓子。(^^;
・土蔵で魔術回路生成の訓練を済ませた士郎を、目覚めた桜が訪ねてしばし雑談。
・桜曰く、子供の頃は、ホントの気持ちを言わなければみんな上手くいくと思い込んで家に籠り黙っていた。士郎、それでも伝わる思いもあるはずと慰める。
・桜、藤ねえから聞いたと言って、士郎が養子である事実を確認し、「知らない家に貰われて、いっぱいイヤなこととかあったんじゃないんですか?」と質問。否定すると「じゃ、じゃあ楽しかったんですか、先輩は?」・・・このヒト自分がアレだからなぁf(-_-;
・当時はひたすら切嗣の夢を継いで正義の味方になりたかっただけ、と答える士郎に、桜「もしわたしが悪い人になったら許せませんか?」と重ねて質問。士郎「ああ。桜が悪いコトをしたら怒る。きっと、他のヤツより何倍も怒ると思う」と真摯に答え、桜「・・・良かった。先輩になら、いいです」と微笑。
・士郎、前にもこんなことがあった・・・?と感じつつ、思い出せず。就寝前にようやく思い出して回想。
・1年半前、桜が押し掛け始めた頃に、根負けした士郎が衛宮邸の鍵を渡した際、「大切な人から物を貰ったのは、これで二度目です」と幸せそうに微笑んだ桜。あんなふうに満ち足りた笑顔はあれっきりだった・・・
[Interlude:柳洞寺]
・無人の境内を訪れるランサー、未だ健在の結界は醜悪さ五割増、これに比べればキャスターは上品だったと嘯く。
・突然闇から白い髑髏の面が出現して三十以上ものダーク飛来、予期していたかのように苦もなく槍で弾くランサー。踏み込んだ槍の一閃で髑髏の面を弾き飛ばす。
・なお顔を隠し反撃の機を窺う真アサシンに、ランサー「止めとけ。生まれつきでな、目に見えている相手からの飛び道具なんざ通じねえんだよ。よっぽどの宝具じゃないかぎり、その距離からの投擲はきかねえぞ」と宣告。「!・・・ソウカ、流レ矢の加護、カ。」と得心した真アサシン、さすが名付きの英霊と感心するや、全力で逃走。
・真アサシンを追って湖上を走るランサーに、突如水中から黒くうすっぺらな何かが襲いかかる。咄嗟に飛びのくランサー、槍で全ルーンを刻み、宝具さえしのぎ得る結界を張ったものの、それさえ奇怪な妖手に侵蝕される。
・離れて見つめる真アサシン、未だ経験が足りないのでランサーを倒して足りない知能を補う、と片言で嘯く。
・一気に岸まで跳躍して逃れようとしたランサー、遠く離れた水面から真アサシンの宝具”妄想心音(ザパーニーヤ)”により心臓を破壊されつかみ出されて即死。それは最も純粋な魔術、最も単純化された呪いであり、人を呪う事に特化した中東魔術の"呪いの手"。ランサーの骸は黒い妖手に呑み込まれ、心臓は真アサシンが貪り喰う。
●2/6
[衛宮邸]
・藤ねえ曰く、学校で少なからぬ生徒が寝不足で怪我したため、部活はしばらく朝練中止とか。
[学校]
・屋上で凛と情報交換、キャスターは倒したはずなのに、何故か昏睡事件は継続、凛&アーチャーもキャスターらしき影を目撃したらしい。・・・?
・今回の聖杯戦争はきな臭い、裏で違う事が行われていると疑う凛、納得いくまで聖杯戦争のルールに従わず休戦すると宣言。士郎も同意して休戦成立。
・階段でバッタリ桜と遭遇。桜とのお弁当タイムをすっぽかす形になった士郎を、凛が気まずげにフォロー。・・・やっぱり凛も、桜を相当意識してるなぁ・・・
・放課後に商店街の中華飯店で待つよう、凛から指示。
[中華飯店]
・中華飯店泰山にて、地獄のように辛い麻婆豆腐を食す言峰綺礼と遭遇、実は凛を介して士郎を呼び出したらしい。
・言峰綺礼曰く、セイバーがキャスターを倒した夜、アサシンも柳洞寺に存在した。アサシンの特性である気配の遮断故、セイバーには感知できなかったはず。
・前回とは違うモノが動いている気がしてならん、と疑惑を口にした言峰綺礼、士郎に情報交換を要求。士郎、了承したものの、何故アサシンが居たと判るのか?と詰問。
・言峰綺礼「なに、単純な話だ。私のランサーが柳洞寺でアサシンに敗れた。ヤツが消滅する寸前の映像を、マスターである私が回収したにすぎん」とこともなげに言い放つ。驚愕する士郎に、ランサーが消滅し自分はマスターでなくなった、と韜晦する言峰綺礼。・・・またまたウソばっか。(-_-#
・士郎からの情報を聞いた言峰綺礼、「間洞臓硯・・・とうに老衰したかと思っていたが、いまだに現役とはな。人の血を啜る妖怪というのは本当だったか」と感心。
・言峰綺礼曰く、間洞の魔術は吸収であり、臓硯は6代前の魔術師で際立った虫使い。その魔術は必ず自らの肉体に成果が返る類のもの。臓硯は他人の血を吸って若さを保ち、肉体を変貌させ数百年を生き抜いたが、凛の父親の話では既に死に体とのことだった。ただし臓硯自身はマスターだったことはなく、間洞家の相談役的立場。
・聖杯は凛か士郎が取ればよいと言う言峰綺礼、自身に望みはなく、目的は本人が叶えても意味がない、と士郎を煙にまき、戸惑う士郎に「老婆心のつもりなのだがな。私とおまえは同じだ。明確な望みがない者同士、救いなど求めてはいない。故に・・・少しでも早く気がつけば、楽になれると思ったのだが」と告げる。よくわからないながら動揺する士郎。
・話を終えた言峰綺礼、問答無用で激辛麻婆豆腐×2追加・・・(^.^;
[Interlude:間洞邸地下]
・地下に誰かを引きずり込んだ慎二「新しい”本”を作ってくれよ。まだ二個、残ってるはずだろ」とぞんざいに命令し、アイツとはいずれ戦うしかない、我が侭言ってると自分でアイツと戦うしかなくなるぞとゴリ押し。
・召喚されたライダーに「・・・いま一度訊きましょう、シンジ。私を使役するのは、自らの身を守る為だけですね」と問いかけられ、頼りになる護衛が欲しいだけと嘘八百な慎二。
[商店街]
・考え込んでた士郎、後から着いてきたイリヤに気付かず。ようやく気付いて責められる。
・選択肢
なんとか大目に見てもらう→士郎も結局切嗣と同じ、と最初の頃の冷たい殺気を取り戻すイリヤ、次は予定通り玩具にすると宣告。
→帰宅後、桜が寝てから夜の巡回へ。
→橋の辺りで、臓硯と対峙する凛&アーチャーと遭遇。
→アーチャーに切り捨てられた臓硯が倒れた直後、奇妙に立体感のない黒い影が突如出現、凛を庇った士郎が呑まれかけるも、影が退いて生還。
→私怨を優先できなくなったとボヤくアーチャー、守護者として常に対峙するモノと認識したらしい。
→通りすがりの女性を襲った臓硯、その身体を構成する蟲に女性を貪り喰わせ、その肉に潜り込んで新たな身体に。魂の腐敗故に常に腐り続ける肉体を替え続ける臓硯に、改めて忠節を誓う真アサシン。
→翌日の帰宅時、奇妙な音に侵蝕され異変を感じた士郎の手から令呪が消失。現れたイリヤがセイバーを始末したと宣言、これ以上あっちに取られる訳には、とか不出来な聖杯を恨め、などとコメント。
→イリヤ、士郎はあいつ用の切り札として心だけ人形に入れ替えると宣告してDead End
→タイガー道場:続・愛が足りないぜ!
謝罪を込めて言うコトを聞く→お詫びとして1回だけ何でも言う事を聞くと誓約した士郎。
・イリヤの願いは「買物に連れて行って」。拍子抜けしつつも商店街へと誘う士郎、笑顔の絶えないイリヤの姿に、平凡な日常という夢が終わらないでという必死の願いを感じ取る。
・公園で夢の終わりを自ら宣告したイリヤ、「もうじき日が沈むから、そうしたらもとの関係に戻りましょう。わたしはシロウを殺しにきたマスターで、シロウは自分のためにわたしと戦うマスターなの。」と迷いのない笑顔で言い切る。
・束の間の雪の中、無邪気に舞い踊るイリヤ、「キリツグが住んでた土地にも、ちゃんと雪は降ってたのね」と述懐。士郎、アインツベルンを裏切り全てを捨てた切嗣と、切嗣に育てられた自分に、なぜイリヤが殺意を抱くかを悟る。
[衛宮邸]
・帰宅した士郎、居眠ってる桜に毛布をかけようとして、いつにない艶っぽさに動揺。
[橋]
・腐臭の中、臓硯と対峙する凛&アーチャーに遭遇。
・臓硯、蟲で使役するキャスターの骸を呼び出してセイバーに対峙させ、最高のサーヴァントたるセイバーも同様に使役してやると宣言。が駆け寄ったセイバーがキャスターの骸を一撃で地に返し、「終わりだ魔術師。過去からの経験でな、おまえのような妖物は早めに処理する事にしている」とアーチャーが臓硯を一刀両断。
・臓硯にとどめをさそうとした刹那、突如公園が異形の闇に覆われ、奇妙に立体感のない影が出現。士郎、何故か夢の中で大火災の紅蓮の空に幻視した黒い太陽を想起。
・突然黒い触手が伸びて凛に襲いかかり、咄嗟にかばった士郎が呑まれかける。影はそのまま消失、士郎は衰弱してるけど辛うじて無事。
・アーチャー、「まぁ本体に触れた訳でもなし、実体のあるモノなら瘧を移された程度だろう」と平然。町の人間から魔力を吸い上げているのは今の影、と指摘したアーチャー、どうやら私怨を優先できなくなったと呟き、「・・・ふん。サーヴァントとして召喚されたというのに、結局はアレの相手をさせられるというワケだ」とボヤき、戸惑うセイバーに「そうか。君はまだ守護者ではなかったな。ではあの手の類と対峙した事はなかろう。・・・まったく。何処にいようとやる事に変わりがないとはな」
・それ以上説明せず、凛を促し立ち去るアーチャー、「・・・いや、そう悲観したものではないか。・・・まだ事は起きていない。後始末に留まるか、その前にカタをつけるのか。今回は摘み取れる可能性が、まだ残されているのだから」と呟く。
[interlude:新都]
・飲み会帰りの通りすがりの女性、見慣れた夜の街に何故か訳もなく脅かされ、公園に追い込まれたところで蟲に襲われ惨殺される。その肉を食い散らした蟲達が乗っ取り、変貌して臓硯再生。
・とうに己の肉体を失った自分にとっては、どのみち借り物への寄生に過ぎない、と自嘲する臓硯。喰い殺した死体に寄生した蟲が擬態し、臓硯の肉体として機能させるらしい。
・「魔術師殿の”不死”への渇望がこの身を招いたのだ。故に、私が望むは永遠のみ。」と流暢に語る真アサシン、五百年も寄生して生き続ける臓硯は既に十分不死ではないか?と疑問を呈する。
・憤怒を堪えて答える臓硯曰く、老いる体を憂えて寄生体となった自分は永遠に人間として生き続けるつもりだった。ところが、借り物の肉体を形作るべき魂そのものが劣化し腐敗するため、肉体も生きながらに腐敗して定期的に交換が必要となり、当初は50年もったものが現在は数ヶ月しかもたない。そうして腐敗から逃れるため何千人を喰らってきた臓硯、「人として当然のように、正しい肉体を授かる人間が恨めしいのだ・・・!」と自業自得な逆恨み全開。(-_-;
・真アサシン、数百年も自身の肉体の腐敗という苦痛と恐怖に耐えてきた臓硯の精神は、既に常軌を逸し常道を逸脱していると推測しつつ、要は死にたくないのだと理解し、己がマスターにふさわしいと判断、「よかろう。人として扱われなかったモノ同士、共に永遠を目指すとしよう・・・」と忠誠を誓約。
●2/7
[衛宮邸]
・桜、昨夜衰弱した士郎を連れ帰ったセイバーを責めてしまったことを悔いて、セイバーと顔をあわせず早々に一人登校。
・ニュースによると、昨夜の黒い影の仕業と思しき昏睡事件被害者が約30名。黒い影はキャスターと異なり手加減なしに意識ごと人々の魔力を喰らっていたと思われる。
・士郎、聖杯戦争とは無関係ながら、無辜の人々に害をなす黒い影を優先して討つ決意をかため、セイバーを説得。渋々同意したセイバー、黒い影の正体は不明だがバーサーカー以上の難敵と警告し、「ただ、漠然と感じたのです。アレは良くない星そのものだと。それこそ関わったもの全てに破滅をもたらす、逃れようのない呪い(いばら)のような」と告げる。
[学校]
・藤ねえ、しばらく忙しくて衛宮邸にはいけそうもない、とのこと。
・凛も黒い影の討伐に同意して休戦延長、士郎は夜に巡回しつつ黒い影を偵察することに。当面は偵察に留めるよう士郎に忠告した凛、何かとキナ臭い臓硯をまずマークし間洞邸に直接乗り込むと宣言。凛の身を案じる士郎に、魔力のほとんどを体の維持にあてる臓硯は敵じゃないと断言する凛。
[Interlude:間洞邸]
・二百年前この町に移り住んできた間洞家に、遠坂家は協力者としてこの土地を譲り、互いに不可侵で無闇に関わらないとの盟約を交わした。間洞邸にやってきた凛、既に11年前に関わっている、と強気で間洞邸に正面から侵入したものの、「どうせ破るのなら、もっと早くに押しかければ良かったのに」と10年以上も我慢し続けた誰かに対する後悔から自嘲。
・霊体化して付き従うアーチャー、屋敷を一回りして設計図を思い描き、空白部分に隠された地下への階段を発見。凛、アーチャーが騎士と思えない程に物の設計や構造把握に特化していることを内心訝しむ。
・地下へ侵入した凛、腐った水気と立ち込める死臭と有象無象の蠢く蟲たちしかいない空間が間洞の後継者を「飼育」した部屋だと、戦慄と嘔吐と共に憤る。
・多くの困難を越え魔術協会から特待生として声をかけられた五大元素使い(アベレージ・ワン)たる若き天才、凛であれば、10年かけて未だ習得できない間洞の後継者と異なり、半年でより優れた術式を組み上げ蟲どもを統率可能。ただし臓硯の嗜好によるマキリの愚鈍な学習方法、術者を蟲どもの慰み者にし、後継者に終わりない責め苦を負わせる方式は凛には堪え難い。
・臓硯不在と見きった凛は地下室を後にし、隠れてた慎二に何故マスターになどなったかと詰問、答えない慎二に「単に魔術師の真似事をしたかっただけなのよ、アンタは。自分は落ちこぼれだから、魔術師にはなれないから、聖杯の力で魔術師になりたかった。」と糾弾。
・凛、もともとこの地に根を張った時から間洞の血は薄れていたので、慎二に魔術回路がないのも仕方ない、と言いつつ、見苦しく”自分に与えられるべきだった特権”に縋ったと慎二を告発、更にわざわざ衛宮士郎の名を挙げ、「彼が貴方より強いから。それに魔術師としての素質もある。間洞慎二にはないものを、衛宮士郎は持っている。・・・ええ。貴方と同じように、衛宮くんにも魔術師としての才能はないわ。けど、彼には魔術師としてやっていける絶対的な素質がある。それだけは他の誰にも負けない、彼が一番たり得るところよ。」と挑発。
・あくまで現実を見ない慎二に、衛宮くんにやられる前に教会にでも逃げ込め、と言い捨てた凛、「いいわ、最後に教えてあげる。自分以外の為に先を目指すもの。自己よりも他者を省みるもの。・・・そして、誰よりも自分を嫌いなもの。これが魔術師としての素質ってヤツよ。どんなに魔術回路があったところで、ソレがない者には到達できない所がある。・・・ふん。わたしだって、そんな条件を満たしているヤツがいるなんて思ってもみなかった。こればっかりは、生まれつき壊れてないと持てない矛盾だから。」と述懐。更に、慎二については他人を蔑む事で抱かなくてよい劣等感を抱いた典型と指摘、中身が空っぽの風船同然でまわりの風向き次第でくるくる変わる慎二には魔術師は務まらないしサーヴァントだって従わない、と断じる。
・打ちひしがれた慎二、「なんだ。そうか、そういうことか。・・・ようするにさ。あいつがいなくなればいいって言うんだろ、遠坂?」・・・イヤそんなこと言ってねーし。何故そーなるのだコイツは?f(-o-;
[衛宮邸]
・士郎、桜と過ごす穏やかな時間をかけがえのないものと痛感。
・選択肢
柳洞寺
→キャスターの様子もヘンだったし、この町で一番霊的に手を加えられた土地でもあるため、柳洞寺を再調査することに。
・セイバー、桜は自責の念が強すぎ、過ちを正すより悔いる事を重視して、汚名を返上するより刻み付けようとしてしまう、と懸念を洩らし、士郎といる時だけ桜は自責の念から解放されていると指摘。
[柳洞寺]
・探索中、いきなり士郎を突き飛ばし扉を封じてお堂に閉じ込めたセイバー、マスターにとって天敵たるアサシンがシロウだけを狙っているので、決着をつけるまでそこにいろ、と指示。
・嫌な予感を覚えた士郎、この山でセイバーを一人にしては取り返しのつかない事になると直感して焦燥、扉を破ろうと警策を強化。
・突然月光が闇に遮られ、腐臭と共に臓硯が出現して飛んで火にいる・・・と士郎を嘲笑。
[Interlude:柳洞寺]
・三間の間合いを保ち短剣を次々投擲する真アサシンだが、セイバーは風切り音と直感で軌道を読み完全に防ぎ切る。”理解していても防げない攻撃”こそを極め手とする英霊にとっては、”視認できない攻撃”程度では脅威たり得ず。
・短剣使い切って足を止めた真アサシンと対峙するセイバーだが、長く彼女が培い永く彼女を生かしてきた直感が、あの昏い闇に近づくなと最大限に警告し足を止める。剣で斬るには踏み込まざるを得ない四間の間合いで佇むセイバー、間合いの有無に囚われぬ一撃のみの秘剣を考慮、にわかに風が真アサシンの黒衣をはためかせる。
・ランサーに似た声で喋りはじめた真アサシン、見せないつもりの短剣が見えていたのか?と質問。「軌跡ならば読み取れる」とあっさり答えたセイバー、見えないものを恐れるなら不可視の剣は持たないと断言。
・英霊としての格の違いを見せつけられた真アサシン、所詮自分は英霊でなくマスターを殺すしか能のない英霊もどきと自嘲しつつ、自分の行動全てがセイバーのマスターを仕留める為だけのものであり、今頃士郎は己が主がもてなしている、と嘲笑。
・焦りに息を呑みつつ、風王結界を解除して黄金の剣の姿を垣間見せるセイバー。「風の呪いで刀身を隠していたか。なるほど、その風圧ならばその場からでも私を断てる。わざわざ死地に踏み込む事もないという訳か」と悟った真アサシン、踏み込んでの反撃を目論みつつ、何故か地に身を伏せる。
・風王結界解放による暴風の一撃を解き放ったセイバーに、「神は偉大なり!」と突進する真アサシン、避けられないはずの暴風を回避してセイバーの背後に回り「二つほど運がなかったな」と勝ち誇る。曰く、一つは砂漠の住人たる真アサシンが唯一知る魔術が風避けの御名であったこと。もう一つは相手が真アサシンだけでなく二つだったことで、真アサシンはただセイバーの注意を削ぐだけで事足りた。
・隙を突かれ例の黒い影に足下を侵蝕されたセイバーに、真アサシン「サーヴァントはその真夜(アルヤル)に抗えん。おまえがまっとうな英霊ならば尚更だ。比較的近い私でさえ、触れれば魔力を奪われる。純正であるおまえでは、触れられただけで正気を失おう。」と告げ、それは惜しいのでおまえの心臓をもらうと宣告。
・真アサシン、棒のような異形の右腕を解き放ち、折り畳まれ包帯で縛められた異様に長い呪腕をセイバーの心臓めがけて繰り出す。セイバー、影からの離脱のため貯めていた魔力をもって迎撃の斬撃を放ち呪腕を切り落とすも、腰まで伸びた黒い影に呑まれて「すまない・・・シロ、ウ」と言い残し昏い泥中に沈む・・・(;_;)
[柳洞寺本堂]
・両断された身体を復元した臓硯と対峙する士郎、お堂の周囲はすべて臓硯の蟲に覆い尽くされたと知り戦慄。
・選択肢
臓硯に斬りかかる・・・!
→臓硯は断ったものの、警策が腐り朽ちて武器を失った士郎、必死で外へ。
→踏みつぶした蟲の体液に足を溶かされて歩けない士郎、腕で這いずりながら蟲に喰われてDEAD END。
→タイガー道場
令呪を使う
→令呪を使ってセイバー召喚を試みた士郎、令呪が色を失い薄れていくのに気付き愕然。
・セイバーは死んだと勝ち誇る臓硯に、やけくそで切り掛かる士郎だが、戻ってきた真アサシンに阻まれ、短剣を放たれて絶体絶命。そこへ突然割って入った黒衣のサーヴァント、ライダーが弾き落として何故か士郎を救う。
・無言のライダー、以前セイバーに一撃で退けられた際とは段違いのスピードで真アサシンの投擲を悉く回避、短剣を真アサシンに突き立てるや、鎖で身体ごと振り回した挙げ句に山門の向こうまで放擲。・・・こんな乱暴者だったのか、このヒト。(^.^;
・臓硯は捨て台詞残して撤退。
・単独行動は危険と士郎を戒めるライダー、何故助けたとの問いに、士郎を死なせてはならないという主の名に従ったのみと回答。
・風王結界の暴風で抉られた廊下で小さな血痕を見つけた士郎、セイバーがここで消滅したことを痛感、マスターを守ることばかりで自身を守ることを口にしなかったセイバーにしばし思いを馳せた後、何もかも無くしてなおやるべき事をやり通す決意。同時に令呪が完全に消滅して、士郎のマスターとしての資格は消滅。
・夜道は危険だから送っていくと提案するライダー、主命でなく個人的感情だとか。敵の世話にはならないとつっぱねた士郎だが、助けてくれたことの礼を告げ、驚いた顔を見せた素直なライダーを意外に思う。
[衛宮邸]
・玄関で待ってたらしい桜が出迎えてお茶に。治癒の奇跡も失った士郎に桜が手当。
・心の痛みを隠して、セイバーは帰ったのでもう来ない、と桜に告げた士郎。桜、セイバーがいないなら夜歩きもしなくてすむ、と微笑んだものの、当面夜歩きは続けると言う士郎に、一転浮かない顔に。
[Interlude:桜寝室]
・寝室に戻った桜、発熱で不調ながら、傷ついた士郎を思い、大切な存在を傷つけたモノへの憎しみに煩悶。帰ってこないセイバー、奪い返した事実、様々な嘘から、暗い感情に導かれる桜、士郎を思って何とかそれを押さえ込む。
・桜を気遣い遠ざける事で守ろうとする士郎が、傷つきながらまだ戦うことに思い悩む桜、「あ・・・なんだ。外に、出さなければいいんだ」と天啓に顔を綻ばせ、「うん。歩けなくなるぐらいの怪我をしちゃえば、もう危ない目に遭うことないですよね、先輩・・・」・・・怖すぎ。orz
[Interlude:言峰綺礼自室]
・協会への報告書作成中の言峰綺礼に、突然現れた金アーチャー、ギルガメッシュが茶々入れ、昏睡事件が更に拡大すれば街が無人になると面白そうに警告。素人ではあるまいし際限は知るだろうと答えた言峰綺礼に、「そうかな。あの蟲使いはそうでもなさそうだが。あの手の輩は早めに潰さねば祟るぞ?我とて、おめおめと街の人間を殺されるのは性にあわぬ」と告げるギルガメッシュ。
・自分以外の者が人を殺める事を良しとしないと言うギルガメッシュだが、現代は無意味で無価値な者ばかりだから一掃するのが正義と言い放つ。
・言峰綺礼、聖杯で望みをかなえるよう促し、自身には願いなどなく明確な快楽を欲する己のみがある、と断言。ギルガメッシュ「よいぞ。我はおぞましいから殺し、おまえは楽しいから殺す。理由は違えど聖杯に求めるものは同じ、なればこそ我をここまで繋ぎとめたという訳だな!」と哄笑、好きにさせてもらうと言い置いて消える。
・「酔っているように見えても芯は正気のままか。あの泥も、アレの魂までは汚染できなかったと見える」と呟いた言峰綺礼、英雄王ギルガメッシュは現時点で最強の存在と認識しつつ、「無価値な物はあるが、無意味な物などない。・・・注意するのだな英雄王。おまえに敗北を与えるモノがあるとすれば、それはその一点のみだろう」と独白。
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